スタッフブログ

2025.04.24

衣替え

4月23日(水) 今日は朝からどんより曇っており、お日様が出ていないため肌寒く感じました。

我が家の子供達にも登校時、上着を羽織っていくよう伝えたのですが、中には冬真っ只中に着ていた内側がモコモコの、超厚手パーカーを着ていこうとしていた子もいたので、「流石にそれはやめて!」と止めました。

もう世の中的に冬物の洋服なんて衣替えで片付けてしまった後だろうに、未だにあんな厚い冬物を着ようとしているなんて・・・。と朝イチうちの子にガックリ・・。

「動物さえこれからの季節に相応しい装いになっていこうとしているのに!」と、怒りながらぼんやりと数日前の病院での光景を思い出した私です。

ダブルコートのワンちゃんは、4月〜7月にかけての時期に、冬の寒さから体を守ってくれたふわふわで密度の濃い毛が抜け、通気性の良い、硬くてしっかりした毛に生え変わってきます。

トリミングやグルーミングでご来院されたわんちゃんからも、各々冬毛が大量に収穫されています!

特に毎度大収穫となるのが柴犬さんたちで、無限ブラッシングができそうなくらい、やればやるほど冬毛が抜けています。

こちらの柴犬さんからは枕が1個できそうなくらい抜けました。(スタッフがハート型に配置していました)

一体どこにそんな隠し持っていたの??!とみんなびっくりするほど。着ぐるみ1層脱ぎ捨てたかのようです。

軽い毛とはいえ、ここまで抜けると、本人もなんとなく体が軽くなった気分がしているのではないでしょうか?

↓「なんかスッキリ。。」な柴さん

↓スタッフから、「ほら。こんなに抜けたよ」と見せられている柴さん。

換毛期は、犬種や日光に当たる時間や外気に当たる時間など、その子のいる環境により起こる時期が多少は異なります。

室内飼いで年中同じくらいの気温で過ごせる環境になった現代では、はっきりとした換毛期のない子もいますが、換毛は私たちのように全身から汗をかくことのできないワンちゃんが季節の温度変化に適応できるための大切な現象です。

 

抜けた毛は、放置するとフェルトのように密になり、ブラシのコームが入らなくなってしまいます。フェルト状になった毛玉はブラッシングでは歯が立たないため、最終的にバリカンなどによる除去が必要となります。

しかし密集した毛の下は蒸れて細菌が増殖し、皮膚炎を起こしていることが多いため、痛みや痒みを伴う箇所の毛玉の除去にはワンちゃんにかなりのストレスを与えてしまいます。

このような状態にならないよう、普段からのこまめなブラッシングが大切になります。とはいえ、今までブラッシングをしたことのない子に、いきなり行おうとしてもなかなか難しいものです。

小さい頃から〝ブラッシングをすることは当たり前のこと〟と刷り込んであげることが大切で、その中で〝ブラッシングをする時間は楽しい時間〟と思ってもらわなければいけません。

そんな時に役立つのがおやつです。

「いつもはもらえないような特別大好きなおやつをブラッシングの時だけはもらえる!」となると、多少のことは気が紛れて耐えてくれるかもしれません。

 

換毛期は、毛の生え替わりに多くのエネルギーを使うため、栄養をしっかり摂ることが大切です。

特に良質なタンパク質が必要なため、ブラッシング時のおやつには鶏のささみなどタンパク質の豊富なものを選択してあげても良いかもしれません。

ここで注意したいのは、人間と同じく、おやつはあくまで食事で補えない栄養や水分を摂取する目的としての位置付けであるということを忘れないことです。いくらご褒美とはいえ、栄養〝補助〟を超えるような量を与えてしまってはいけません。

人間で想像するとわかりやすいですが、ご褒美で毎度毎度ステーキや寿司が出てきたら、おやつ・ご褒美の範疇を超えて、もはや食事が1回増えるようなカウントになってしまいます。

カロリー過多になりすぎないよう気をつけながら、上手におやつを使ってブラッシングトレーニングと良いでしょう。

ブラッシングのタイミングとしては、お散歩後に行うと、マダニチェックにもなり、とても良いと思います。(お散歩でマダニをつけていらっしゃるからが4月に入ってから特に急増しています!!)

ブラッシングに使うコームも、ワンちゃんにとって好みもありますので、飼い主さんの使いやすさとワンちゃん側の心地よさのバランスを取りながら選ばれるといいですね。

 

↓とある日の、グルーミング時のスタッフの姿。

グルーミング用帽子、買ってあげようかな・・・

 

 

 

 

 

2025.04.18

10年以上の時を経て

1ヶ月以上前のお話なのですが、3月に2回ほど東京方面に行ってまいりました。

院長の兄弟子の主催する勉強会に参加するためや、我々の出身大学の研究室時代にお世話になった当時の教授の退官・当時の助教授の還暦のお祝い、同期やその他先生方と情報交換や交流のためでした。

我々が東京に行く頃はちょうど新幹線の連結が外れたり、強風のため運行中止になったりといった事態が相次いでいたため、余裕を持った時間で十分間に合うよう向かいました。

 

初日は、メインとなる目的の前に、せっかく東京方面に行くのだから!と、少し足を伸ばして、院長が新卒時代に修行を積んだ千葉県松戸にある日野動物病院を10年以上ぶりに訪れることにしました。

当時の日野院長と奥様はすでに他界されており、そのお二人の眠るお寺にお墓参りにも行ってきました。

お二人の亡き後の動物病院はテナントビルとして活用されることとなり、動物病院は数m離れた別な場所へ移り、以前から来ていた獣医師先生が継続して診療を引き継ぐこととなりました。

 

日野動物病院を辞めて早10年以上は経過しましたが、当時いた病院の猫さんも数名いらっしゃり、当時使っていた医療器具も未だに使われていたりと、懐かしさや当時の記憶・感覚が込み上げてきて目頭が熱くなってしまいました。

↓「10年以上ぶりに何しにきたん」の図?

新しく移設された病院では、看護師さん2名も継続してそのまま勤務されてているようでしたが、そのうち1名は訪問した日はお休みだったので残念ながらお会いすることが叶いませんでした。

すでに退職されたという看護師さん1名も、今でもたまに顔を出されるとのことで、またいつかのタイミングで今度お会いしたいなと思いました。

その日は獣医師先生1名と看護師1名体制で病院を回していたので、あまりゆっくりお話する余裕はありませんでしたが、最後に無理を言って病院前で記念写真を撮らせていただきました。

医院名は少し変わりましたが、ロゴ付きの看板は昔のものが飾られていました。院長が触れている看板がそれです。

当時の院長も奥様ももう2度と会うことはできませんが、こうしてかつて一緒に働いた仲間同士が未だに集まれるのも、院長・奥様が獣医療に対する強い志を培ってくださったおかげですし、思い出話としてお二人を話題にすることで、なんだか今でもそばに来てくれるような気がします。

 

 

再度の東京出張では、余裕をもったタイムスケジュールを組んだはずが、ほんの少し寄り道したせいで、結局時間ギリギリになってしまい、いつも通りのバタバタで会場に到着という事態^^;

会場にはすでに同期や後輩、先輩たちが到着しており、当時の教授や助教授と談笑していました。

10年以上の時が過ぎているため、みんなどのように変わっているだろうとドキドキしていましたが、当時の記憶のまま、あまり変わらない姿で、この日も懐かしさが溢れてきました。

そしてこの会場にいるすべての人が北里大学獣医学部獣医学科微生物学研究室だったということに(1名ほど違う人が紛れていましたが!←当時お世話になったからと懇願して参加させてもらったと言っていました。)不思議な感覚を持ちました。

我々の出身である微生物学研究室は、大学・学部創設の初期から存在する研究室であるため、幅広い年代の方がいらっしゃることに改めて歴史を感じました。

パーティ中は、主に先輩・後輩・同期と近況報告などをして過ごしましたが、我々と同じく動物病院をしている人、馬が好きで転職してからも馬関係の仕事をしている人、大手メーカーで働いている人、研究職をしている人とさまざまでした。

 

↓ちなみに真ん中の後輩は青森県八戸でご両親と共に動物病院をしている後輩です。(今では立派な獣医師先生なのに未だに名前に〝ちゃん〟付けで呼んじゃうよ。)

右は我々と同期で同じ研究班にいました!

同じ研究班でもパシャリ。(当時の教授にも掲載許可いただきました)

このように、3月は懐かしい人たちと久しぶりにたくさん会え、初めて昼からお酒を飲み、いつもと違う日常を過ごしてきました。

一部の人とはLINE交換もしてきましたが、当時はLINEさえなかったんですよね。。時代は変わったなぁとしみじみ感じました。

 

 

2025.04.14

心の中にも

4月になると、各地でいろいろなお花が咲きはじめ、世界がちょっと明るくなるような気がします。

特に1週間もせずに満開になってはあっという間に散ってしまう桜は、日本ならではであり、木に咲く花としては圧巻のインパクトがあり、格別な美しさがあります。

この桜の美しさを毎年感じられることが、「日本に生まれてよかったな」と思える1つかな・・。

 

これもそれも、昔の人が桜の木をこの地に植えてくれて、毎年一生懸命お手入れして管理してくれる人がいたからこそ私たちが楽しむことができるんだよなぁ。。と、何年にもわたって命や想いのありがたみが続いていることに感謝の気持ちでいっぱいです。(桜の木は害虫管理や剪定など管理がとても大変みたいです)

今からお花見スポットになるくらい桜の木を植えるなんて、なかなかできないことですよね。

病院近くのエリアでは、先週土曜日にちょうど見頃になったのですが、翌日の昼には雨予報となっていたので、診療が途切れた隙にダッシュでスタッフと相棒のワンちゃんを引き連れお花見スポットに行ってきました!!

スタッフのワンちゃんはずっと室内で飼われていた子だったので、桜を見るのはもしかして初めてかも??

 

スタッフと訪れた時間帯はすでに日が落ちそうな夕方だったので(4時半頃かな?)お花見スポットには人も少なくなってきていましたが、ワンちゃん連れのご家族がお散歩で訪れていたり、猫ちゃんを連れた方が桜を見にいらっしゃっていました。

 

こちら↓の猫ちゃんは桜を見にくるのは初めてとのこと。一緒にお写真を撮らせていただきました。

種を超えて、綺麗なものを一緒に見たいという気持ちってとっても温かくて素敵です。

スタッフのワンちゃんは、普段はあまりお散歩を喜ばないそうなのですが、この場所はお気に召したようで、はしゃいでダッシュしたりしていました^^

お友達ともたくさん触れ合えたね。

↓「馴れ馴れしいけど、誰この人・・・」な図?

少し前の時間に当院に来院されていた子もいらっしゃっていました!

↓「何。キミ、あの病院の関係者なの?」な図?

もう日が落ちてきていたし、あまり長くはいられませんでしたが、綺麗な満開の桜が見られて良かったです!

また来年も見られたら良いね。心の中にも笑顔の花が満開になりました。

2025.04.07

暑い日はこれに注意

先日は雨や風で冷えた日が続きましたが、今日はポカポカの天気で、車内にいると日差しもあり汗をかいてしまうほどでした!

体も寒くなったり暑くなったりで疲労感が出てしまう春のお天気です。

 

少し早いですが、暑くなると頭をよぎるのが熱中症のこと。今年もまた暑い日が続くと思いますし、急な気温の変化で体が暑さに適応できないと具合が悪くなる子も多いため、いち早く注意喚起をしようと思います!

 

2025.04.02

マダニ、ゾクゾク・・・

3月から健康診断キャンペーンがスタートし、早くも1ヶ月が過ぎました!

健康診断と同時にフィラリア感染のチェックも行い、無事陰性だった方にはフィラリア予防薬もお渡しできました。

今年のノベルティも、各メーカーさんが可愛いお散歩バックやお買い物バックをご準備してくださっています♪

 

シンパリカトリオを出しているZoetisさんのノベルティはムーミンのお散歩バックです。

緑のバックにはミーが、オレンジのバックにはスナフキンがデザインされています。

ニョロニョロデザインじゃないんだ〜・・・と思っていたら、ニョロニョロは底の方にいました(笑)

ちなみにムーミンといえば、ワンちゃんのお散歩コースとしても人気の七北田公園に、小さい子用の遊び場であるキートス広場があるのをご存知でしょうか。キートス広場はフィンランドから寄贈されたムーミンの遊具がたくさん置いてある広場です。

ムーミンのキャラクターたちがデザインされた遊具があちこちに。

滑り台、シーソー、一人乗り遊具、クライミング遊具など色々あります。

ムーミンデザインではありませんが、ブランコやお砂場などもあります。

今では全く訪れることが無くなってしまいましたが、長男が幼稚園に入る前は勤務医だったため、お休みの日は毎週末のように歩いて遊びに来ていた思い出があります^^

 

こちらのキートス広場内はわんちゃんは入ることができませんが、その他の七北田公園のコースではあちらこちらわんちゃんたちが楽しそうにお散歩していました^^

 

昨日今日は寒さが戻ってきて、お散歩どころではないお天気でしたが、これからますます暖かくなってくるので、ノミマダニ予防をしっかり、4月下旬からはフィラリア予防も忘れずにお散歩やランを楽しんでくださいね!

ちなみに昨年当院で確認できた症例として、3頭のワンちゃんがフィラリアに感染し、うち1頭が亡くなっています

今年はまだフィラリアに関しては陽性の報告はないのですが、

マダニをつけてすぐの状態でご来院されているわんちゃん/家で吸血後のマダニを発見したという、マダニ感染の報告はすでに上がっています。

 

こちら↓は吸血前のマダニ。

こちら↓は吸血後のマダニです。(吸血後マダニのお写真は飼い主様からご提供していただきました! 帰宅してから、豆みたいなものが落ちていると思ったらマダニだったようです💦 もう恐怖ですね。。)

インスタでもお話しましたが、完全室内飼いのわんちゃん・猫ちゃんもマダニ感染は起こり得ます。

『お散歩に行ったとしても、コンクリートの上を歩くし、草むらには行かないから・・・』と言っても、

クン活等で草に近づいた時に付着や飛び乗って来る場合もあります。(マダニは羽こそありませんが、静電気を利用して飛んできます。)

マダニによるSFTS感染症(重症熱性血小板減少症)は人獣共通感染症のため、わんちゃん猫ちゃんだけでなく、人にも影響があります。致死率も高い病気のため、十分に注意してくださいね!

保護活動をされている方も、野良猫ちゃんなどを保護する際は手袋等防御対策をして触れるよう気をつけてください。

 

 

また、寄生虫予防のほか、お散歩やラン等、公共の場を訪れる際は、排泄物の処理リードの長さ等のマナーを忘れずに💡

リードの長さは中型犬で1〜2mほどが適正です。何かあった際に、すぐ飼い主様が対応できる範囲内を目安にリードの長さを設定してあげてください。

ロングリードは、誰もいない場所では自由に走り回れて便利ですが、ロングリードが原因で転倒事故巻きつきによる絞傷事故が起こっています。  普段おとなしい子も、偶発的な出来事により思いもよらない行動をとってしまうことがありますので注意が必要です。

 

今年度も寄生虫予防をしっかり行い、マナー遵守で、お外での楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。

その際はぜひ寄生虫予防薬のノベルティバックをご活用ください♪

 

ちなみに、、ネクスガードスペクトラのノベルティはエコバックなのですが、スーパーなどでスペクトラのエコバックを使っている方を見かけると、「あ!あの方、わんちゃん飼われてるんだ❤️」とパッと嬉しい気持ちになるワタシです🤭

(今年のスペクトラのエコバックの写真は撮ったはずなのに埋もれてしまい探し出せませんでした💦)

 

2025.03.07

動画、リニューアル!

富谷市にお住まいの皆さんにご質問です!

数年前から富谷市役所番号案内表示に当院の動画がアップされているのをご存知でしょうか?

もしくは泉中央サイネージ(電子広告)の動画を見たよ!という仙台・富谷市の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか??

 

実はこの度、当院の動画が一部リニューアルいたしました♪(市役所はすでに変更済み・泉中央は今後変更予定です

特に3コマ目が変わっていて、当院に通ってくださっている可愛いお友達のお写真をたくさん採用させていただきました⭐︎

ご自身のご家族やお友達がもしかしたら発見されるかもしれません。

ぜひご覧ください😊(携帯画面だと画面が切れてしまうと思うので、PCお持ちの方はぜひPCでご覧ください!)

2025.02.28

2025年も!春の健康診断

今年も春の健康診断キャンペーンの季節がやってまいりました!

昨年も、ワンちゃん猫ちゃんともに約3割の子に何らかの不調や病気が見つかり、

「このタイミングで健康診断を行って良かった!!」と言える症例も多くあり、その中には即日手術となった子も複数件ありました。

以前もお話ししましたが、スタッフのワンちゃんも、病気発見の約7ヶ月前に健康診断を行なっていたのですが、プロフィール写真撮影時に流れで健康診断を行なったところ、腹腔内に腫瘍が見つかったという例があります。

幸い早期発見だったため、今はとっても元気なのですが、やはり中年齢以降の動物たちには、年2回の健康診断の大切さと、血液検査だけでなくあらゆる方面からのアプローチが大切であるということを痛感いたしました。(このときのお話は以前のブログで記載済みなので、もし良ければ読んでください^^

 

年2回と聞くと多いような気もしますが、人よりも早く年を取るワンちゃん猫ちゃんにとっては、決して多すぎるわけでもないようです。

さらにポイントなのが、ワンちゃん猫ちゃんは人間のように自分の不調を言葉で訴えることができないということ。

目に見えて不調になる頃には『我慢ができないくらい』になっているので、そうなる前に気づいてあげることが大切です。

 

また、健康診断は〝病気を発見する〟という目的のほか、〝自分の基準値を把握する〟という意味合いもあります。

基準値というものは、統計学的に求められるのですが、例えば100人健康な人を集めて検査を行い測定した値のうち95%が属する値を基準と設定しています。

言い換えると、たとえ健康であっても5%程度は基準外になるのです。

ですから、基準値から外れたからといって、一概に健康ではない。とは言い切れないのです。

自分がその残り5%の軍であるだけなのか、本当に健康を害しているがための基準値外なのかは、総合的に・経過を見て判断する必要があります。つまり、いつもは基準値に収まっているのに、突如基準外になってしまったのか、 安定的に基準外で維持しているのか、それを判断するためには前もって自分の体を理解しておく必要があるのです。

 

今年はすでに花粉が飛散しているという情報もあるくらい、暖かくなるのが早いです。

お散歩やお出かけに出かけることも多くなる季節がやってきますので、ノミマダニの予防も含め、早めに健康管理をして、楽しい新年度を迎えましょう^^

 

 

 

 

 

 

2025.02.14

フェアトレード

今日はバレンタインデーですね。

毎年、お子さんがお友達からもらったチョコを盗み食いしてしまった!というワンちゃんのご来院がありますが、今年はどうなるでしょうか…

バレンタインフェアをしているお店を覗くと、カカオの価格が高騰しているためか、一時期流行ったカカオ90%などのチョコも見かけることが少なくなり、今年はナッツやマシュマロ・クッキーなどを混ぜ合わせたチョコレートが多いような気がしています。

話題のドバイチョコレートもまだ食べたことはないですが、とても美味しそうでいつか食べてみたいです!

 

もしワンちゃんがチョコを食べてしまった場合は、チョコレート中毒により下痢・嘔吐・腹痛・ふらつき等さまざまな症状を引き起こす可能性がありますが、中毒を引き起こす量はその子の体重や食べた量、そしてチョコに含まれるテオブロミンの含有量により異なります。

一昔前のようにハイカカオチョコレートの流通が少なくなり、その頃に比べると危険性は少し下がったのかもしれませんが、もしチョコレートを食べてしまったという場合は、すぐにかかりつけの先生に相談してくださいね。(もし食べてすぐの場合だと吐かせることができるので、早めに相談するのが吉です。)

 

ところで皆さんは、フェアトレードチョコレートというものをご存知でしょうか。フェアトレードとは、公正な取引を行い、生産に携わる人たちの安定した生活や生産される品物の品質を守る仕組みのことを指します。

カカオの生産地は、ガーナやコートジボワール、エクアドル、インドネシアといった、貧困に喘ぐ人たちが多くいる地域です。

カカオを生産している人たちを安い賃金で働かせていれば、我々は結果として安く気軽にチョコレートを購入することができますが、無理な労働環境で大量生産をするため、品質の低下を招く危惧や、人道的な観点から見ても良くない方向に向いてしまいます。

 

フェアトレードという仕組みを用いることで貧困に苦しむ人の生活がより良くなり、労働を強いられている子どもたちが教育を受けるきっかけとなったり、粗悪な品物が生産されることを防ぐことにつながります。

 

最近は色々な物の値段が上がり、できるだけ安いものを求めてしまう傾向もやむを得ないところがありますが、

背景にある生産・流通を知ると、果たして目にみえるものだけで選択をしてもいいのか?と疑問が生まれます。

 

卵を1つ例にとっても、

狭い檻に入れられ、成長ホルモンや抗生剤の使用により大量に産み落とすよう管理された鶏から作られた卵なのか、

それとも美味しいご飯を与えられ、広い大地を自由に駆け巡りストレスなく育てられた鶏から作られた卵なのか。

 

ストレスなく育てられた卵の方が美味しいから。という理由だけでなく、動物の福祉の観点からも、どちらの卵を購入するか、背景を知ると選択を変える方も少なくないと思います。

平飼い卵も、いわば人間と鶏とのフェアトレードと言えるかも知れません。

 

買い物は投票と同じで、需要がなくなってしまうと、生産することができなくなってしまいます。

動物の福祉を重視して、少し高くても平飼い卵を選択すれば、そのような育て方をする農家さんを守ることにつながります。

 

 

このように、世の中には、同じ商品でも価格が違うものがあるのは〝見えない部分〟に隠れた真実があるためです。

本当に全く同じ商品であっても、食品に限らず、コスト削減のため温度湿度・衛生管理が疎かとなっている劣悪環境で保管されているものもあるかもしれません。

自分たちが何を大切にするのかによって、選ばれる基準は様々ですが、ぜひ見えないものにも目をむけ、身近な人だけでなく広い世界であらゆる人や動物が幸せになれる選択ができるといいなと思っています。

 

 

2025.02.03

デルモセント フィジオ

私のイチオシケアグッズであるデルモセントシリーズから、新しい商品が発売されました。

その名も、デルモセント フィジオ イージーブラッシュムースです。(以降、フィジオと略します。)

デルモセントシリーズは、いずれも天然由来成分を用いて作られたケア用品で、ワンちゃん猫ちゃんへの体への負担が少なく、長く使っていける商品ばかりです。

この新しく発売されたフィジオは、傷んだキューティクルを整えてくれることで、毛に艶が生まれ、絡まりにくい状態に保ってくれます。

毛玉のできやすい長毛猫さん&ワンちゃん、ギシギシして艶がなくなってきたわんちゃん猫ちゃんのデイリーケアとしておすすめです。

ムースは手に取ったり、直接塗布し塗り広げてお使いいただけるのでとても簡単です。

フィジオ、気になるなぁ・・という方がいらっしゃいましたら来院時お気軽にお申し出ください。(サンプルがある場合はその場でお試しいただけます。)

2025.02.03

国家試験月

早くも2月に突入しました。

2月といえば節分・バレンタインといった一般的な行事のほか、各種国家試験が行われる月ですね。

 

以前もブログで、『十数年以上経った今でも国家試験の夢にうなされる。』というお話をしたことがありますが、つい先日も国家試験の夢を見ました・・。内容は全く同じで、大学を卒業するときに受ける国家試験のほか、社会人になってから再度国家試験を受け、計2回の国家試験を合格しないと獣医師として認定されないというもの。

あまりに毎回同じ話すぎて、夢なのか現実に起こっているのかわからなくなってきて、1度の睡眠でこの夢を3回ループしていました。(夢→あぁ夢だよね。と夢の中で起きる→法改正により現実になってしまい、受験するも社会人になってからの試験には落ちてしまい、もう受かる気がしないと嘆いている夢。)

流石に同じ悪夢を3回連続で見てしまうと寝起きはぐったりです。実は今でもぐったりを引きずっていたり・・・。

 

国家試験だけでなく、高校受験や大学受験を受ける人たちは、24時間365日〝受験生〟となり日々勉強や体調管理に時間と努力を注いできたことでしょう。

私の好きな歌にback numberのベルベットの詩というのがあるのですが、『努力は実りづらいが、きっと人生は素晴らしい』という歌詞があります。

努力しても必ずしも報われるとは限りませんが、物事に一生懸命取り組み努力できる人は、きっとそうでない人よりも、ずっとずっと素晴らしいはずです。

 

受験を突破しても、その先にもきっと困難なこと、苦しいことはたくさんあるとは思いますが、自分の努力1つでたくさんの人を笑顔にできる可能性があるということは幸せでとても素敵なことだと思います。

 

あともう少し、実力が発揮できるよう体調にお気をつけてお過ごしください!

 

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