ずっとお口の中に痛みや違和感があって、口臭も酷かった当院専属モデルの茶トラさん。
先日スケーリング&抜歯処置をしたとお伝えしましたが、処置後、お家に帰られてからはやはりそれなりの疲れが出て(超超高齢なので・・)食欲が低下してしまったらしく、お水もあまり飲まなくなってしまったため、先日で「今年最後。」と思っていましたが再び来院されることとなりました。
【先日の茶トラさんのスケーリング処置のご様子】
スケーリング前のお口(↓):歯石の沈着と、歯肉の炎症があります。
そして反対側も・・
歯の裏面も。
歯周ポケットが深すぎたり、歯根がボロボロになっていると、歯石を取るだけでは再び汚れが沈着し状態が悪くなってしまうため、ダメになってしまった歯は抜歯して穴を塞ぐ処置をします。(穴が深く、感染が酷い場合は歯周ポケット内に抗菌剤を注入し縫合します。)
茶トラさんも口腔内の状態が悪かったので、かなりの本数を抜くこととなりました。
麻酔下の処置なので、持病持ち・超超高齢でのスケーリングは、飼い主さんもとても心配されていましたが、麻酔からの覚めも良く、起きてから早速飲み食いをしていた茶トラさん。
・・ところが、帰宅されたあとはコタツからほとんど出ることもなく、鳴きもせず、ご飯は食べず、お水も少量しか飲まない状態になってしまったとのことで昨日急遽いらっしゃることに。
拍子抜けだったのは、病院についてすぐ散策開始 & おしゃべりをし、お水も飲み、好調な様子を見せているという(・_・;。。
『お姉ちゃんには言いづらいんでしゅが、、、こないだ全然散策できなかったから、もう一回ココに来たかったんでしゅよ。』
「だってさ、あの山の方もパトロールしてないでしゅしっ!!」
あまりにズンズンお散歩に出かけようとして、お姉さんに止められていた茶トラさんでした。
念のための血液検査をしている間は、バスタオルに包まれてお姉さんとお外で日向ぼっこ。
日向ぼっこといってもチラチラ雪が降り始めている寒ーい午前💦 全然お日様からの温かさは感じられませんっ( ̄▽ ̄;)
「バスタオルさえもこんなに可愛く・オシャレに来こなせる猫はそうそういないでしょ?」
「ま、YOKO FUTIGAMI先生がおっしゃっているように、猫界でも“裸が一番のお洒落”なんでしゅがね」
この後血液検査の結果が出ましたが、結果上は何も異常がなく、お散歩したり元気な姿も見られるようになったので、このまま飼い主さんと普通に帰られることとなりました。
他の猫さん・ワンちゃんでもあるのですが、ご自宅で具合が悪い様子があったのに、病院に連れて来た途端とても元気になる。という現象。
強がって“元気なふり”をする子もいますが、この茶トラさんの場合、“会社に休む連絡をした途端、ちょっと体が軽くなった気がする”現象と似ているのかもしれません。
お姉さんも、我々スタッフも元気が無いと聞いて心配していたので、元気にお外を散策している様子を見られてホッとしました。
今度こそ、来年また元気な姿で会おうね!!
お口の中もだいぶ綺麗に衛生的になったので、年末年始はたくさん美味しいものを食べてね☆