スタッフブログ

2019.12.14

スケーリングキャンペーンを終えて。。。

11月8日〜12月8日の1ヶ月間、イイ(良い)(歯)の日とかけまして、スケーリングキャンペーンを行いました。

このキャンペーンをきっかけに、今までなかなかスケーリングに踏み切れなかった方、気にはなっていたけれど重度ではないのでそのままにしていた方、まだ大丈夫だと思っていたけれど、説明を受けてみて意外にやった方が良いかも!と思ってくれた方などが口腔内のメンテナンスに関心をもってくれてとても嬉しかったです。

 

ワンちゃんも猫ちゃんも、比較的若い子も、高齢の子も、幅広く受けてくださいましたが、高齢の子となると長年の積もり積もった歯石が層になっていたり、歯周病の進行が酷く、歯根が溶けてしまっているためスケーリングよりも抜歯がメインになってしまう子も多々おられました💦

 

重度の場合は歯周ポケットにトリコモナスという原虫がウヨウヨいる場合もあります(;゜0゜)

 

写真は1例ですがスケーリングを行った子のビフォーアフター。

この子は歯石がまだ比較的歯周病が進行していない状態でのスケーリングだったため、表面を削ってすっかり綺麗になりました。

スケーリングで歯石を削り除去した後は、ポリッシングといって歯をツルツルにし、再び歯石がついてしまわないように研磨していきます。

 

次は歯周病が重度に進行してしまったワンちゃんの歯です。(もしかしたら写真に抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんのでご注意ください。)

 

歯石も歯を覆い尽くすように層になって沈着しています。

この子は歯石を取り除くと歯がグラグラし、少し力を入れるとズブズブと歯根から膿が出てしまうほどでした。

この為、ほぼ全ての歯を抜くことになり、抜いた後の歯にも抗生物質入りのペーストを注入し縫合処置をするなどのまさに“手術”のような状態になりました。

 

かなり大規模な処置と手術費となってしまいましたが、処置により口臭は無くなり、口腔内の衛生状態もかなり改善されました。歯周病菌はその子の内臓にも負担をかけますし、一緒に暮らす人間ご家族の健康状態にも影響してしまいます。

 

今回スケーリングを行った方も、今回の処置だけで終わりと捉えず、「歯磨き頑張ってみます!」や「歯磨きは難しそうだけど、出来ることから改善してみます!」「良いデンタルグッズがあったら教えてください」と継続的に維持してくれようと前向きになってくださり、とても嬉しいキャンペーン期間となりました。

 

今回は予定がつけられずできなかった。。という方も、年2回はスケーリングキャンペーンを企画していますので(おそらく虫歯の日にかけたあたり??)、重症にならないうちにキャンペーンをご利用いただければと思います。

もちろん、キャンペーン期間外でも、健康に影響しそうな場合はいつでもご相談ください。