今年も行いました獣医さん体験。
今年は8月12〜15日の3日間、お昼のオペ時間を利用して行いました。
コロナウイルスが猛威を奮う中、無事にちゃんとできるかな?と不安なところもありましたが、なんとか3日とも終えることができホッとしております。
例年通り、子供たちには、白衣・スクラブ・ケーシーの中から好きなユニフォームを選んでもらいます。
院長担当のコーナーからスタートの組は、まず始めに実際に私たちが使っている聴診器を使って、自分の心臓の音や、ご家族の心音を聴いてもらいます。
自分の心臓の音も、お父さん・お母さんの心臓の音も、同じドキドキ音がするね。
自分の心臓の音を聞いた後は、わんちゃんの正常な心音・心臓病の心音(軽度・重度)が録音された心音BOXに聴診器を当ててその違いを感じてもらいます。
聴診体験をした後は、エコーの機械を使った体験です。
膀胱の中に映る異物は何かな???
獣医さん体験には、年少さん〜小学校6年生の子までご参加いただきましたが、みなさん一生懸命初めての医療機器を握って真剣に病気を見つけようとしてくれました。
真剣な眼差しの子供たちは、まるで本物の現役獣医さんかのよう。
小さな手には、エコーのプローブ(持つところ)さえ大きく重たいものかと思いますが、想像以上に上手に扱っていたのがびっくりでした!
獣医さん体験では、レントゲン室を覗いたり、レントゲンを撮るときに着用する防護服を試着してもらうなどの体験も。この防護服、放射線から身を守るために鉛が入っているため、大人でもなかなかの重さなのです。
実際にあった例として、異物を飲み込んでしまったわんちゃんのレントゲン写真も見てもらいます。
ご参加くださった方はもう正解をご存知かと思いますが、これはなんでしょう??? 胃の中にあるモジャモジャの正体は。。
看護師さん担当のコーナーでは、採血体験をしてもらいました!
わんちゃん・猫ちゃんの採血部位はどこにあるのか、どのようにすれば上手に血が取れるのか、看護師さんにレクチャーしてもらった後、血液に見立てたお水を1ml採ってもらいます。
こちらも、実際に普段病院で使っているシリンジ・針を使っての体験です。
院長担当のコーナーはもう一つ。
オペ室へ移動し、手術で行う外科結びを学ぶ体験。
こちらも実際に普段使っているオペ器具と溶ける糸を使って。
外科結びは、やり方を聞いているうちは複雑そうで何がどうなっているのか頭で理解するのは難しいのですが、実際何度か結んでいるうちにスムーズにできるようになった子も多かったです!
獣医さん体験の後、早速グッズを揃えおうちで外科結びを練習してスイスイできるようになってきたという子もいるようです🤗 今からオペの練習をしていたら、将来神の手と呼ばれる外科医さんになれるかもしれませんね!!
顕微鏡コーナーはカイ先生が担当。(最終日のみ看護師さんが担当しました)
糞便検査と血液塗抹の画像を出して説明しながら、どんなところを見ているのか、これはどういう細胞なのかを学びます。
糞便検査では、時間が経つと細菌も元気がなくなっていくので、時々新鮮なプレートを作り直します。
今年初めて作ったのは、模型のコーナー。
業者さんにご協力いただき、さまざまな部位の模型を集めました!
『汚れがつきやすい部分にねりけしで歯石もどきをつけてみてはどうでしょう??!』とご提案くださった業者さんがいらっしゃったので、早速採用させていただきました♪
こんなふうに骨がついてるんだよ!こんな虫がつかないように予防をしっかりしないといけないんだよ!
歯磨きしないとわんちゃん・猫ちゃんも歯が悪くなるよ!ということを理解してもらいました。
お盆期間中ということもあり、他の病院が休みのところが多く、急患や初診の方などが続いたため、連日午前の診療が押してしまい、危うく獣医さん体験の開始時間に間に合わないかも・・汗という状況でしたが、なんとかスタッフの協力もあり、3日間ともほぼスケジュール通りに終えることができました。
コロナ禍、そして今年は悪天候が続く中、子供たちは色んなところに遊びにいくという経験も満足にできない毎日ですが、日常で経験することがないことに触れて、何か感じてくれたり、将来の目標のきっかけになったり、ご家族との小さな思い出となってくれるといいなと思っています(*´︶`*)