前回の、異物記事をアップした翌日、なぜか再び異物案件がありました・・・。
感染症や気圧・気候が影響するような症例ならまだしも、なぜか全く影響し合わないような症例が相次ぐことがある、動物病院あるある(??)です。
思えば院長勤務医時代も、骨折が続く時期とかありました。。
さて、その記事アップ後の異物症例は、1週間ほどずっと元気がないとの主訴で来院。
今回の症例の子はワンちゃんだったのですが(前回の異物2件は猫ちゃんでした。)、もう見るからに顔色が悪く沈鬱な表情でご来院されました。毛に覆われていても顔色というものが分かりますよね。。
午後に緊急オペとなり、開腹したところ、見るからに状態の悪い腸が現れ、腸切開したところ、おもちゃの一部のようなものが発見されました。。。
以下、腸のお写真と異物のお写真がありますので苦手な方はご注意ください。
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広範囲にわたって鬱血していますが、入っていたものがなかなかの大きさの塊なので、だいぶ窮屈な状態で押しやられていったのではないかと思います。
まさかこんなもの↓を丸呑みしてしまうなんて・・・
ワンちゃん用のおもちゃであっても気をつけなければいけませんね。
そして、入っていたものや腸の状態にもびっくりだったのですが、さらに驚いたのは術後のお話。
こんな酷い状態だったのにも関わらず、術後のワンちゃんの様子がすこぶる元気に。
スタッフから聞いたところ、手術が終わって早い段階からご飯の催促。 ご飯を目の前に「わーーいご飯だご飯だ!!」と喜んでいた様子。あっという間に退院していきました。
今回手術した子は、以前にも大きな事故で瀕死の状態になったところ奇跡的に回復した子だったので、もしかしたら生命力が強い子なのかもしれません・・・。
とにもかくにも、、こんなに異物案件で手術が続き、本当にびっくりな5月上旬でした。
おしまい。
・・・となることを願っています。
(余談ですが、手術や入院とまではならないのですが、今度はなぜか原因不明のの吐血案件が相次いでいます・・・。)