千葉での2件目の物件に移り住んで程なく・・
長男の妊娠が判明し、秋頃に私は職場を退職しました。それからは猫たちと一緒の時間も増えたと思うのですが、実は悪阻はなかったものの、眠気がひどく、寝ている時間が多かったので、何気に猫たちとの記憶が少ないという。。
(あ、書き忘れていましたが、私たちは春にすでに籍を入れていますよ。)
そして月日は流れ・・気が付けば大きな猫がもう1頭、、ではなく、息子も家族に仲間入り。
息子が生まれてからは、猫だけの写真よりも、子供だけ・もしくは子供+猫の組み合わせが圧倒的に多くなりました。(どこのご家庭にもよくあるお話かもしれませんね。今思えばもうちょっとくらい猫たちの写真を撮っておいたら良かったかなぁ??)
猫たち、最初は自分達と変わらない知能と体格の生物だった赤子が、だんだん知能的になっていき、メキメキ大きくなっていく様を見てどう感じていたでしょう。
(花;なんかこやつ、進化してきてないか・・・???!)
犬猫の新入りは警戒したり拒否したりしがちな子も、突如現れる点は同じだとしてもなぜか飼い主の子供(赤ちゃん)に関しては抵抗しない子が多いような気がします。
どちらかというと、自分の妹・弟のように寄り添ったり、見守ったりお世話してあげる子のお話の方がよく耳にします。
すでに家族なんだと悟っているのかもしれませんね。
家族が増え、1年ほど経った頃、色々考えた末に我々はまた引っ越すことになりました。
そう、今度の引っ越し先は、日下の生まれ故郷である仙台。
猫たち、まさかのまた引っ越し!!!
仙台での賃貸マンションは、動物不可だったので、一時的にまた猫たちは日下の実家暮らし。
しかし猫たちのいない生活も寂しかったため、仙台に移り住んで2年後に我々は一軒家を建て、そこでようやくまた猫たちと同居を再開できたわけです。
元野良の花も、野生生活からこんなにいろんな住居を転々するとは思っていなかったはずです。
そして一軒家に引っ越してからは犬が1匹増え、
そのすぐ後に新たな子供が1人増え、
またまた1人増え。。
気が付けば猫2匹と犬1匹と子供3人の大家族になっていました。
しかし、さすがに一軒家。
もういいかげん引っ越しすることはないだろうと、私たちも、おそらく猫たちも(?!)思っていたのですが・・・・
が・・・!!!!!
とある事情から、我々はその家を去る決断をすることになったのでした・・・涙(これに関しては事情を知っていらっしゃる方も数名いらっしゃいますね。。)
一軒家から飛び出し、新居を探すにも、子供3人となると物件は限られ、ペット可となるとさらに選択肢がなく、、
結論、花もシハルも最終的に病院裏の部屋に置くこととなってしまいました。
我々と居住空間が別々になるということに、初めは私たちも猫たちに対して「申し訳ないな・・・」という気持ちでいっぱいでしたが、何気に働いている時間の方が長いため、至近距離でいられる時間は逆に長くなりました。
ほとんどのご家庭が、日中仕事で留守にしていて、仕事の間は見ていてあげられない。という場合が多いはずですが、我が家は真逆で、仕事の間しか猫たちと会えない。という状態。
院長に至っては、妻や子供たちより猫たちとの時間が圧倒的に多くなったかと思います。
こちらに置かれるようになってから、病院の猫として院内キャンペーンのモデルに使われたり、新しく導入するもの(ご飯だったり、用品)のモニターに駆り出されたり、大活躍することになりました。(これでより皆さんにお顔を認知してもらうきっかけになったかな・・。)
そして定期的に健康診断などで猫たちの体調も管理していたわけですが、
花に至っては保護したときすでに5、6歳と言われていたにも関わらず、全く衰えていく気配もなかったため、さすがに我々も「一体花は本当は何歳なんだろう・・・」と疑問が渦を巻いてきていました。
しかしながら超高齢と想定し、さすがに死んだ時のこともそろそろ考えなければいけないと思うようになりました。
人の場合は自分自身でエンディングノートを書いたり、遺影を撮っておいたり、と自分向けに準備をしますが、
犬猫の終活を考えた時、亡くなった後、残された周りへの影響を特に考えないといけないかなと思います。
そこで一番に気になったのは、生まれてからずっと一緒に過ごしてきた息子猫のこと。
これだけ長い期間、一度も離れることなく過ごしてきた母猫がいなくなってしまったら、彼は一体どう思うのだろう・・・。と、とても心配になりました。
仮に血の繋がっていない同居猫だったとしても、これから部屋に1匹で生きていかなければいけないというのは、少なからず寂しさを覚えるのではないかと懸念したのです。
年齢不詳なため、『万が一花が亡くなった時』のことを考えるには早いのか遅いのかはわかりませんでしたが、とりあえずまず第一にとった対策は、花の死後一緒に生きていってくれる同居猫を探すということ。
そんな時、3匹の可愛い子猫ちゃんを産んだ猫さんが来院。
子猫たちとお見合いさせていただくことになりました。
かつて衣ちゃんにシャーシャー言っていた花の記憶があるため、相性以前に、子猫自体受け入れられないかもしれないな・・と思っていたのですが、ふんふん匂いを嗅ぎにいく姿が。
子猫たちは警戒心MAXです。
インカムをつけているような模様の三毛ちゃんは奥から出てこず、黒白の猫ちゃんは「ニャンだ此奴」態勢。
良くも悪くも流れに身を任せるこのお母さんソックリすぎの三毛ちゃんが我が家に来ることになったのでした。
手のひらサイズの子猫にさえシャー!をしていた花はどこにいった?というくらい、思ったよりも子猫たちに抵抗を見せなかった花さん。
年を取って、状況に抗う気力が落ちたのか、母猫として息子の仲間を・・と花自身も考えていたのか、猫としての気が合ったからなのか、
同じベットで一緒に寝る姿も。
子猫(寿住;スズミ→通称スンミ)も、良い意味でも悪い意味でも空気を読むタイプではなかったことが大きな要因にもなったと思います。
あっという間に花ファミリーの1員に溶け込みました。
いや、溶けないものを無理矢理渦の中に入れたという所でしょうか・・・
3匹もいると、院長のことも争奪戦。
シハルも、我々が花のことを可愛がっていると、花を攻撃するくらいのやきもち焼きでしたが、スンミに対しては兄の自覚があるのか、恨めしそうにするものの、決して怒ることなく、色んなものや事を譲ってあげていました。
(↑自分は適当なタオルでベット代わり・・・)
花の本心は不明ですが、まぁまぁ無事に3匹が仲良く過ごしてくれることを確認し、「これで花にもしもの事があってもまだ寂しさ紛れてくれるかな・・」と私は大変ホッとしました。
スンミが我が家の家族としてやってきたのは2020年の8月のことでした。