先日、積水ハウスさんの総合案内センターをお借りして、ビルバックジャパンさんによるデンタルセミナーを開催いたしました!!
今回も、あまり密にならないように。と、プレゼント付き企画であったことから、参加者は5組様までとさせていただきました。
ワンちゃん・猫ちゃんの歯の構造から、人との違い、口腔内の環境が全身の健康状態にどのような影響を及ぼすのか、ケアはどのようにしたらいいのかを、担当のAさんにわかりやすく説明していただきました。
参加してくださった皆さんも、質問コーナーの際に積極的に質問してくださり、ワンちゃんに対する(今回は参加された皆さんはワンちゃんの飼い主さんになりました。)愛情の深さがとても伝わってきました。
今回のプレゼントも豪華で、このためだけに参加しても良い!というくらいの内容となっていました^^
そして、この日はちょうどお昼にスケーリング(歯石除去)の処置があり、病院ではまだ若いワンちゃんの処置が行われていました。
ワンちゃん猫ちゃんの中には、成長しても乳歯が抜け切らず、残ったままになっている子もたまにいるのですが、この子も乳歯が残っていて、その部分に特に歯石が付着していました。
乳歯が残りがちな部分は、上顎の犬歯に多いのですが、この子の場合は奥の、臼歯部分の乳歯が遺残していました。
若くてもこのように汚れが付着している子は珍しくなく、
3歳以上の80%の子が歯周病などの口腔疾患に罹患していると言われているのは、およそ3日ほどで歯の汚れが歯石となってしまうからです。
毎日食後の歯磨きが難しく、さらに口腔内が歯石を作りやすい環境になっているわんちゃん猫ちゃんは、若くてもこのようにあっという間に汚れが蓄積していってしまいます。
こちらのワンちゃんは、飼い主様が早期にスケーリングを検討してくださったおかげで、重度の歯周病までには進行せず、比較的表面の歯石を削るだけで綺麗にすることができました。
これがもし歯周ポケットの奥深くまで歯周病菌に侵されてしまうと、歯槽骨といって歯の根本の骨まで溶かされてしまい、顎の骨が折れてしまったり、鼻の方にまで穴が空いてしまいます。
この子は歯石を除去するだけでなく、遺残していた乳歯も抜歯いたしました。
一緒に暮らす人間のご家族にとっても、決して良い影響が無いワンちゃんの歯周病。 全身状態に影響を及ぼす前にぜひ気にかけてあげてくださいね。
麻酔をかけての処置なので、麻酔のリスクが心配・・・という方も多くいらっしゃいますが、重度歯周病に進行してからでは処置をしようと思っても、全身状態が悪化してしまい、さらにリスクが高まってしまいます。
麻酔なしでの歯石除去を謳っている広告もたまに目にしますが、頭で状況を理解できる人間の大人でも歯医者さんの恐怖というものがある中、何もわからず処置されるワンちゃんの恐怖や不安を考えても、十分に取り除かなければならない奥深い汚れのことを考えても、意識がない中で隅々まで処置できる状態で処置してあげたほうが結果的に負担が少ないのかな。と思います。
(私はお隣のアイビー歯科クリニックさんに行くたびに、「今日痛いですか?!痛くしないで!!」と懇願しています(笑))(院長も大学病院での歯科治療の際に、いっそ全身麻酔で処置して欲しかった。という過酷な処置もあったそうです。)
とはいえ、計り知れないリスクというものがあるのでご不安なお気持ちも十分わかります。。(私もとっても心配性なので)
このため、導入してからだいぶ経ちますが、当院の麻酔器はより性能の高いものを使用し始めました。
この麻酔器、とっても大きいので、導入したことにより手術室はミチミチになってしまいましたが^^;
やはり麻酔は皆さんがご不安になる大きなところだと思いますので、導入して良かったなと思います(^^)
11月中はスケーリングキャンペーンを行っておりますが、ご自宅でケアを頑張りたい!という方は、デンタルグッズの割引も行っておりますのでぜひご利用くださいね。(LINEをご登録されている方はさらに割引率がUPします。) 大量購入されたい方は在庫がない場合がございますのであらかじめご連絡をいただければと思います。