スタッフブログ

2023.08.31

バスに乗ってやってくる

今日は病院の裏話的な話題を。。

根拠や有意差があるお話ではない、私の体感的なお話なので、聞き流す程度でお読みいただければと思います^^

(取り留めもなく書いているので文章がメチャクチャで読みづらいのですが・・・)

 

当院のLINEをご登録いただいている方は、よく“緊急手術のため・・”という急な受付終了のお知らせを受け取ることがあるかと思いますが、この緊急手術の中によくある症例が子宮蓄膿症という、子宮に膿が溜まってしまう病気です。

 

この病気は、避妊手術をしていない6歳以降の子で、発情後2ヶ月の間に起こりやすく、陰部から膿が出ている場合は飼い主さんが異常に気づきやすいため、比較的状態が悪くなる前にご来院されることが多いのですが、膿が排出されていない場合、何となく元気がない・食欲がないというまま数日経過することが多く、病院に来る頃には全身状態が悪くなっていたということも少なくありません。

 

この病気は伝染するものではないのですが、なぜか短期間の間に続くことがある病気で、

外耳炎や尿路疾患なら、伝染性ではないにしても、何となく季節性(気温や湿度)の影響も強いので症例が続いても納得できるのですが、個々のホルモンバランスが影響するこの病気がなぜか続いてしまうことがとても不思議です。

お盆前にも子宮蓄膿症の症例が相次ぎ、急な手術となった子がいらっしゃいました。(うち一件は、同居の子も数日前この病気になり他院で手術されていたそうです。なのでほぼ同期間に当院だけで3件把握している症例です)

 

この先に膿でパンパンになった子宮のお写真がアップされています。

苦手な方はご注意ください。

(Before・Afterがないのですが、本来の子宮はもっと細いです。)

 

さらに異物の誤飲により腸閉塞となり緊急手術になることも多く、これもどういうわけかよく続きます。(緊急手術のため・・は大体子宮蓄膿症か異物除去手術が大半を占めています。)

 

普段の診療においても、“前日は「間違って休診案内しちゃったのかな?」というほど空いていたのに、今日は激混み・・・”や、

午前あれほど混雑していたのに午後は“世の中から人がいなくなってしまったのかというほど静か・・”ということが起こるので、お問合せによくある『土日って混みますか?』『平日だと待ち時間少ないですか?』になかなか答えづらいところがあるのです。

お電話で『今空いてますか?』のお問合せに対し、『今なら空いています!!』とお答えした直後、一度に3件〜5件受付があり、結果「問合せした時には空いていると言われて来たのに混んでるやん・・・。」という状況になっているため、嘘はついていないけど、嘘をついてしまったかのような申し訳なさでいっぱいになります😭

こんなふうに、混み具合も症例もまとまってくるような傾向にあり、知り合いの先生なんかはよく『患者さんはバスに乗ってやってくる』と表現していました。

 

いつも通勤で同じ時間で通っている道が、今日に限って何故か混んでいる。(工事もしてないし、事故が起こっているわけでもない)/今日はみんなどこに行っちゃったの?というくらい街がとても静か・・・という現象と似ているかもしれません。

 

何が影響しているかは定かではありませんが、もし天気・気圧・風向き・気温などの気象条件が集団心理に大きく影響しているとしたら、統計をとってみたいと常々思っています。(誤飲が続くのも、もしかしたらその条件がおもちゃを飲み込みたい気分にさせているのか・・・そんなわけない。と思いつつも、あまりに続くことがあると疑ってしまいたくなります。 そういえば昔、院長勤務医時代に1週間の中で2〜3件も骨折の手術をしたという時期もありました。骨折も普通は続くものではないのですけれどね・・・

 

この、バスに乗ってくる現象、他の医院さんは共感してくれるでしょうか?それともうちだけ??