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2024.01.10

犬の大人っていつから?

先日日曜日は成人式でしたね。

民法が改正されて、成人の対象が20歳〜が18歳と変更になりましたが、成人式の対象は20歳のところがほとんどだとか。名称も“はたちの式”としている自治体もあるようです。

私は成人式も結婚式も行っていないため、今まで晴れ着を着ることが1度もなかったので、綺麗なお着物に素敵なヘアスタイルで門出を迎えている子たちを見ると幸せを分けてもらっているような感覚になります。そしてそれを着るまでにたくさんの人たちから愛情をもらってきたんだろうなと幸せな妄想もしてしまいます。

来年当院に入社予定の子も成人式に出席したようですよ。

 

さて、成人繋がりで、わんちゃんの成人(成犬)っていつからでしょうか。という話題を・・・。

これは全てのワンちゃんが一律同じではなく、超小型犬や小型犬だとおよそ10ヶ月〜1歳くらい、中型犬だと1歳くらい、大型犬だと1歳半過ぎくらいから成犬となります。(さらにシニア期に入るのは超小型・小型犬は7歳くらい〜、中型犬は6歳くらい〜、大型犬は5、6歳くらい〜となります。 大型犬は成長するのがゆっくりですが、歳をとるのも早いのです。)

 

幼犬から成犬になると何が変わってくるかというと、必要とされるカロリー量も変わってくるため、ご飯の切り替えが必要となってきます。 人間と同じく、『子供の頃はあれだけ食べても太らなかったのに・・ /昔はすぐ運動すれば痩せたのに・・』というように、同じご飯を食べていると肥満になってしまいます。

 

性成熟については、これも人と同じように、成人とされる年齢よりも前に迎えます。これも人と同じですね。

小型犬はおよそ5〜6ヶ月、中型犬は6ヶ月程度、大型犬は6〜7ヶ月程度です。避妊去勢手術のご相談があった際に生後6ヶ月頃を推奨しているのはこのためです。(実際は体格や成長の具合を診て手術の日取りを決めます。)

1回目の発情を迎えるに避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発生率も抑えられるため、出産させる予定がない場合はこの時期に行うことがベストとされます。ちなみに、乳腺手術の予防率は初回発情前に手術をすると→99%、発情を1回経験→90%、2回目経験→70%台とどんどん下がってきてしまいます。

しかし万が一手術予定日にわんちゃんの発情期が重なってしまった場合は、手術は延期となります。なぜかというと、発情期には子宮の血管が太く、充血しているため、手術時の出血量も多くなってしまうからです。また、ホルモンバランスの変化により免疫力も低下し、細菌感染を引き起こしやすくなっているからです。

この場合、発情が終わって2〜3ヶ月後頃に手術の予定を検討ということになります。

 

子犬さんをお迎えされた方は、スケジュールとして、生後5〜6ヶ月の間に動物病院を受診し、獣医師と今後の手術の日取りをご相談し、予定を組んでいくという流れが良いかと思います。その際、乳歯遺残がないか、お臍や鼠径部にヘルニアがないかをチェックしてもらい、可能であれば避妊去勢手術の時に一緒に処置してもらうと良いでしょう。