スタッフブログ

2021.09.15

ヘアスタイル

とっても個人的なお話ですが、2週間前、何年かぶりに髪の毛を短くしてきました。

伸ばして伸ばして・・・ようやく腰ほどの長さになっていたのですが、私生活でも仕事でも支障の方が勝ってきたため切る決断に至りました。

ここまで長くなったのは大学ぶりですが、伸ばしていたのはワケがあり、、

 

というのもヘアドネーションのために長さが必要だったのです。

せっかく何か行動するなら誰かのためになることがしたいな・・。と、優柔不断になってしまいがちなヘアスタイルの決定を目標を設定することで決断しやすくした次第です。

ヘアドネーションとは、癌・白血病治療、先天性の無毛症、事故などで髪を失った人のために寄付された髪の毛で医療用ウィッグを作る活動です。

大学時代はヘアドネーションの存在を知らなかったため、とりあえず国家試験が終わるまで・・・と伸ばしていました。あの時その存在を知っていたら良かったのになぁと少し悔やまれます。

 

ヘアドネーションをしている団体は全国にいくつかありますが、私が提供したのは、仙台市南光台に拠点のある、NPO法人HEROさん。同じ宮城県内にあったことと、病気の子供たちへの活動ということに共感しそちらに送ることにしました。

小さな体で大変な病と闘っている子供達のために自分ができることはなんでもしてあげたい。という気持ちです。といっても、できることは限られてしまいますが、小さなことでも子供達の未来につながるきっかけになってくれるといいなと思っています。

 

ちなみにビフォーアフターはコチラ。 忙しさを理由にしてしまいますが、手入れもままならず、櫛でとかす時もブチっと無理矢理ほぐしていた感じなので、短くなってしまっているところも多く、短いところを基準にして35cm (長いところからだと41cmほど)の長さになるようにカットしました。

久しぶりのこの長さ。ドライヤー時間は格段に短くなり、かがんだ時に髪の毛が垂れてくることも無くなったため、ワンちゃんのシャンプー時に邪魔になることも、ガスの火が引火するのではないかという恐怖や、トイレの水に入ってしまうのではないかという恐怖もなくなり、気持ちに余裕ができました^^; ショルダーバックや洋服のジッパーに巻き込まれることも無くなり物理的や負担も減りましたね・・。

切ったタイミングの決定は、コロナワクチンを打つ前ということで、接種後に具合が悪くなっても髪の毛を洗ってすぐ乾かせるようにという意味合いがありました。(結局1回目ワクチンの後の副反応は逆に心配になるくらい何もありませんでした。2回目はどうなるのかドキドキ。。)

 

ヘアスタイルは、見た目の問題だけでなく生活のしやすさにも大きく影響してきます。

 

わんちゃん・猫ちゃんのお話に絡めると、排尿排便時の汚れの付着を防ぐため、お尻周りやお腹周りを短くしたり、高齢になったからシャンプーの頻度を減らしてあげたい・・、褥瘡(じょくそう:床ずれのこと)のケアをしやすくしたい・・、夏場暑そうだから・・(←サマーカットは紫外線の影響を受けてしまうため、お散歩時は薄手のお洋服を着せてあげるのがおすすめ)、飼い主さんが忙しく、ブラッシングに時間をかけてあげられない等々、動物の毛の長さを決めるのも、見た目だけでなく本人や周りの人のライフスタイル、体の状態が大いに関係してくると思います。

 

当院では、全身的なトリミングは、スタッフの不足から休止しておりますが、目周りやお尻周りなど医療目的の部分的なカットに限りましては、現在施術できるスタッフが一名入りましたので、事前に日程をご相談いただければ対応可能となっております。(主に木曜の午後になるかと思います。)

コチラは先日部分カットをしたラブラドゥードゥルさん。

私や院長の姿を見てカットの最中尻尾をフリフリ喜んだものだから、カット中のスタッフは大きな尻尾が目の前でバフバフし苦戦していました😂

 

2021.09.07

果物クイズ

秋は実りの季節。

夏場の疲れた体を回復させ、冬に向けて体を作る栄養たっぷりな食べ物が豊富になります。

今では季節関係なく一年中手に入るものもありますが、“旬”とされているものにはその時期に合った栄養が含まれているため、“旬のものを食べる”ということは健康のため大変意味のあることになります。

 

さて、インスタストーリーに果物クイズを載せましたが、わんちゃんに食べさせていけない食べ物は要チェック。健康に良さそうなものでも、実は動物には禁忌ということもあるので注意が必要です。

ちょうどこの時期は、夏の終わり、秋初めということで、スーパーには果物が豊富に揃っています。スイカ、メロン、パイナプル、梨、柿、桃、りんご、葡萄、いちじく、イチゴ、プルーン、キウイ、バナナ・・・(スイカ・メロン・苺は野菜ですが^^;) 軽く思いつくだけでもこれだけ思い出されます。

 

インスタでは、この中から、梨、葡萄、いちじく、桃の中でワンちゃんが食べてはいけない果物はどれ?(2つ)とクイズを出しました。

ほとんどの方が正解されていまして、一番初めに回答されていたのが葡萄でした。葡萄は未だに原因物質が不明となっていますが、腎不全を引き起こしてしまう果物となっているので注意が必要です。

さらにイチジクも動物に与えてはいけない果物です。人にとっては不老長寿の果物と言われるイチジクですが、下痢嘔吐・皮膚症状を引き起こす成分が含まれているため、誤食などしないように充分注意しなければなりません。

 

その他の梨・桃は、一般的に与えても大丈夫な果物と言われていますが、その子の体質や、病歴、食べさせ方、与える部位(種にはアミグダリンという中毒性物質が含まれていますし、皮などには農薬が残留している可能性があるので注意です。)により症状が現れることもあるかもしれないため、与える際はトッピングやおやつ程度から、少量ずつを心がけてあげてくださいね。

 

さて。一番上の写真は、とある我が家の夕飯。イチジクにクリームチーズをのせて生ハチミツ(eightcrownsさんの。オンラインでも、富谷市の観光ステーション“とみやど”の店舗でも購入できます。)をかけたものです。(少しハーブスパイスもかけてます)

人も美味しくて栄養のものをしっかり食べてこの寒暖差激しい時期を元気に乗り切りたいものです。

 

 

2021.08.29

小さな力

自分が興味をもっている(?)せいか、縁があるからなのか、なぜか蜂蜜屋さんと出会うことが多いような気がする私。

ちなみに蜂関連の思い出としては、我々の時の獣医師国家試験でも家畜伝染病として腐蛆病(フソ病)が出題されました。(もう10年も前)

大学時代の愛護活動でお世話になって以来、今でもお付き合いのある獣医さんが現在養蜂家をしていることもあり、そちら(Bee hive japan)の蜂蜜は定期的に贈り物用として使わせていただいています。(左のハチミツがそうです。)

さらに今年、富谷市にできた富谷市観光ステーション(とみやど)内にEight crows japanさんもあり、ますます蜂蜜に対する魅力にハマっています。

(写真はないのですが)以前セルバで開かれたマルシェで出会った秋保にある森のはちみつさんも色々な花から採られたハチミツがどれも美味しく、とても印象深かったです。

 

これらの蜂蜜屋さんで共通なのが、非加熱のはちみつを扱っているということ。加熱していない生はちみつには熱に弱いビタミンや酵素が失われず残っているため、体にとってとても良い栄養がたっぷり含まれています。

また、はちみつには殺菌作用や保湿効果があるため、当院でもマヌカウォッシュバーマシュマロはちみつ泡パックなど、グルーミンググッズに蜂蜜由来のものを取り入れています。

食べても良し、外用として使っても良しの蜂蜜。

その蜂蜜は多くの人にとっては幼い頃からのとても馴染みの食べ物ですが、蜂が一生のうちに集められる蜂蜜の量はわずかスプーン1杯ほどしかないそうです。

スプーン1杯なんて、朝食やデザート1回分であっという間に使ってしまう量ですが、蜂にとっては命をかけて集めた量なんですね。

この蜂蜜は、もちろん蜂が人間のために作っているわけではなく、蜂の子供たち、言ってみれば未来の命の存続のために一生懸命花蜜を集め、自身(蜂)のもつ酵素と合わせて作り上げたもの。

一般的にスーパーで売られているような加熱蜂蜜は、人工的に熱を与え水分を蒸発させ完熟する前に効率よく蜂蜜として採取するのに対し、生蜂蜜は自然の蜂の羽ばたきだけで水分を飛ばした自然に近いもの。

花蜜の水分が80%に対して、蜂蜜の水分量が20%ですから、この水分量を羽の羽ばたきだけで下げるなんて、小さな蜂の体にとてつもないパワーがみなぎっているのがわかります。

 

この小さな蜂たちも、とてつもない力を持っている虫ではありますが、自然の中では弱い立場でもあり、環境の変化により大きな影響を受けてしまう存在です。

 

地球温暖化をはじめ、お米や野菜の農薬、家庭園芸用農薬などに含まれるネオニコチノイドは、ミツバチたちの神経に影響を与え、蜂の大量死につながっています。

実際関連の実証はできませんでしたが、農薬が撒かれるような時期に脱走してしまったという猫ちゃんが急性腎不全となり亡くなった例が続いたことがあります。

 

我々人間と違い、知識や衣服で身を守ることができない小さな命たちは、一番先に環境の影響を受け、命の危険に晒されてしまいます。

 

私たちが小さな命から大きな恩恵を受けている以上、これらの環境問題に関して無関心ではいられず、感謝と慈しみの気持ちをもって向き合い、守っていかなければならない問題だと思います。

 

命をかけて子孫のために働く蜂の行動は、我々人間とそう相違はないはず。 自分たちのことだけを考えていてはいずれ自分にそのツケが返ってきてしまいます。

私の今まで出会った養蜂に携わる人たちへ魅力を感じてきたのも、その人たちがそんな小さな命から通じる大きな世界に向き合っているからなのかもしれません。

 

2021.08.23

ありがとうを伝えたくて

先週は、涙涙の1週間でした。

というのも、先週の火曜日は院内・院外共に動物たちの容態の急変が相次ぎ、病院の猫として面倒を見ていたアメショさんも亡くなってしまったからです。

病院にいらしたことのある方は、もしかしたら一度はこの猫さんに会ったことがあるかもしれませんね。

インスタでもちょくちょく登場していましたが、とても人が大好きな子で、初めての人にもフレンドリーにスリスリ近づいていく子でした。

人の輪の中にいるのが大好きだったので、お昼ご飯の時には、みんなに囲まれたところを選んで佇んでいました。

この椅子が好きなのか、私がこの椅子に座っていた時に、『ちょっとどいてよ〜』とジェスチャーで合図してきたこともありました(笑)

なかなか体が大きいので、椅子から体がはみ出てしまっていました。

時にはセミナーも一緒に受けたり、、

時にはお預かりの子の様子をチェックしに行ったり、、

人だけでなく、猫にも犬にも、どんな動物にもフレンドリーに接することができる子でした。

お泊まりの子の遊び相手になっていたこともありました。

大人の動物、子供の動物をしっかり理解しているのか、加減も調整して対応してくれていた、とても頭のいい子でした。

まだこのアメショさんは若いのですが、腎不全を患っており、病院の猫としている間も、調子のいい時と悪い時を繰り返していました。(下の写真はボンレスハムのように犬舎からお肉がはみ出てしまっているところを激写したもの。)

調子の悪い時は、顔色からして具合の悪さが顕著でした。

当院にあるゼブラ柄のクッションやブランケット(我々が大学の頃に買ったもの)がアメショさん用に使われているときは、院長から『シマシマonシマシマだな!(笑)』といじられることもあったシマシマ模様のアメショさん。

亡くなった後、元のご家族の方から聞いたお話では、お家では首輪を嫌がり絶対にさせてくれなかったとのことでしたが

Wan and only dogclubさんにてオーダーメイドで作ってあげたこの首輪、つけてあげた時はとても誇らしげにしていたアメショさん。

“郷に入っては郷に従え”をちゃんとわかっていたのかもしれません。

 

亡くなる数日前から格段に調子が悪くなっていたのですが、それでも獣医さん体験のときにベットから出ていきて輪の中に入ろうとしていたアメショさん。

思い出すと、アメショさんのその愛らしさと優しさ、可愛さに、まだまだ涙が出てきてしまうのですが、この子は元のご家族やスタッフ、病院にいらっしゃるお客さん、来院される患者さん、たくさんの人たちに可愛がられて、短いけれどとても愛に溢れた一生を送れたと思います。

動物たちは、どんな時でも愛情を与えてくれた人を信頼して、命を託してくれています。

 

自分の選択したことが、その子にとって本当に良かったことなのか、生きている間どんなに一生懸命にしてあげたとしても、後悔が残ってしまうことはあるかもしれません。

しかしこの子の眼差しのように、動物たちが見ているのは飼い主さんやしてくれた人の心の中だと思います。

 

この子が亡くなった日は休診日で、きっと自分に時間が割ける日を待っていたのかな?と思います。

その日の朝、我々が見守る中息を引き取りました。最後は少し苦しそうでしたが、名前を呼ぶと目を見て、院長のことも認識して、しっぽで最後の挨拶をしていたのが印象的でした。彼なりの、納得した旅立ちだったと思います。

木曜日、火葬を終えて骨となって病院へ戻ってきましたが、きっとあの子もこの花のように、そっと今でも私たちのそばにいてくれていることと思います。

 

院長から、ベストアメリカンショートヘアー賞を受賞した猫さんに相応しく、スタッフにもたくさんの幸せを残してくれたアメショさんのことをずっと忘れません。

2021.08.23

大人の獣医さん体験?!

更新遅くなりました💦獣医さん体験余談話。

獣医さん体験では、付き添いになられたお父さん・お母さんにもせっかくの機会なので同じ体験をしてただきました。

お父さん・お母さんも、お子さんと同じく自分の心音やお子さんの心音・心音BOXで聴診体験。

『確かに音が違いますね!』と、うんうん。と頷いてくれました。

今回心臓病のわんちゃん・猫ちゃんを飼われている方は少なかったですが、以前獣医さん体験にご参加されたご家族は『〇〇ちゃんと同じ雑音がする!』と共感されていました。

手術体験も!

お裁縫とは違いますが、繊細さでいうと少し似たところがあるかもしれません。

ちなみに院長は、得意!といかないまでも、そこそこできる人なんです(≧∀≦) 昔息子にはらぺこあおむしのぬいぐるみをフェルトを縫って作ってあげていました。 一方私は中学時代家庭科の課題を友人に下請けに出したほど。今は普通に子供達の入園入学グッズを全部手作りで作っていますが😅 

話は逸れますが、整形外科は、日曜大工やDIYする人が向いてる。とよく聞きます。(実際知り合いだった整形外科の有名な先生もそんなお話をしていました。)

外科結びは小さな子には難しいので、お母さん・お父さんがやり方を覚えてくれればおうちでももう一度おさらいできるのではないかな?という狙いもありました(〃ω〃)

それでも、お子さんたち、みなさん飲み込みが早くてススっとできてしまうので、さすが若い力!と感動しました。

 

ちなみに、オペ器具は手の大きさにフィットし使いやすいよう、摘出したい部位のある深さに合わせて、さまざまな大きさのものがあります。当院に揃えているものは院長の手に合わせたものを揃えているので、お子さんや保護者の方が使いにくいなぁ、やりにくいなぁと思っても、器具を変えたらグンとやりやすくなるかもしれません。

こんなふうに、お子さん向け獣医さん体験に並行して、大人の獣医さん体験も行われていたのでした(≧∀≦)♪

2021.08.15

小さな獣医さん

今年も行いました獣医さん体験

今年は8月12〜15日の3日間、お昼のオペ時間を利用して行いました。

 

コロナウイルスが猛威を奮う中、無事にちゃんとできるかな?と不安なところもありましたが、なんとか3日とも終えることができホッとしております。

例年通り、子供たちには、白衣スクラブケーシーの中から好きなユニフォームを選んでもらいます。

 

院長担当のコーナーからスタートの組は、まず始めに実際に私たちが使っている聴診器を使って、自分の心臓の音や、ご家族の心音を聴いてもらいます。

自分の心臓の音も、お父さん・お母さんの心臓の音も、同じドキドキ音がするね。

自分の心臓の音を聞いた後は、わんちゃんの正常な心音・心臓病の心音(軽度・重度)が録音された心音BOXに聴診器を当ててその違いを感じてもらいます。

 

聴診体験をした後は、エコーの機械を使った体験です。

膀胱の中に映る異物は何かな???

獣医さん体験には、年少さん〜小学校6年生の子までご参加いただきましたが、みなさん一生懸命初めての医療機器を握って真剣に病気を見つけようとしてくれました。

真剣な眼差しの子供たちは、まるで本物の現役獣医さんかのよう。

小さな手には、エコーのプローブ(持つところ)さえ大きく重たいものかと思いますが、想像以上に上手に扱っていたのがびっくりでした!

 

獣医さん体験では、レントゲン室を覗いたり、レントゲンを撮るときに着用する防護服を試着してもらうなどの体験も。この防護服、放射線から身を守るために鉛が入っているため、大人でもなかなかの重さなのです。

実際にあった例として、異物を飲み込んでしまったわんちゃんのレントゲン写真も見てもらいます。

ご参加くださった方はもう正解をご存知かと思いますが、これはなんでしょう??? 胃の中にあるモジャモジャの正体は。。

看護師さん担当のコーナーでは、採血体験をしてもらいました!

わんちゃん・猫ちゃんの採血部位はどこにあるのか、どのようにすれば上手に血が取れるのか、看護師さんにレクチャーしてもらった後、血液に見立てたお水を1ml採ってもらいます。

こちらも、実際に普段病院で使っているシリンジ・針を使っての体験です。

 

院長担当のコーナーはもう一つ。

オペ室へ移動し、手術で行う外科結びを学ぶ体験。

こちらも実際に普段使っているオペ器具と溶ける糸を使って。

外科結びは、やり方を聞いているうちは複雑そうで何がどうなっているのか頭で理解するのは難しいのですが、実際何度か結んでいるうちにスムーズにできるようになった子も多かったです!

獣医さん体験の後、早速グッズを揃えおうちで外科結びを練習してスイスイできるようになってきたという子もいるようです🤗 今からオペの練習をしていたら、将来神の手と呼ばれる外科医さんになれるかもしれませんね!!

 

顕微鏡コーナーはカイ先生が担当。(最終日のみ看護師さんが担当しました)

糞便検査と血液塗抹の画像を出して説明しながら、どんなところを見ているのか、これはどういう細胞なのかを学びます。

糞便検査では、時間が経つと細菌も元気がなくなっていくので、時々新鮮なプレートを作り直します。

  

 

今年初めて作ったのは、模型のコーナー。

業者さんにご協力いただき、さまざまな部位の模型を集めました!

『汚れがつきやすい部分にねりけし歯石もどきをつけてみてはどうでしょう??!』とご提案くださった業者さんがいらっしゃったので、早速採用させていただきました♪

 

こんなふうに骨がついてるんだよ!こんな虫がつかないように予防をしっかりしないといけないんだよ! 

歯磨きしないとわんちゃん・猫ちゃんも歯が悪くなるよ!ということを理解してもらいました。

お盆期間中ということもあり、他の病院が休みのところが多く、急患や初診の方などが続いたため、連日午前の診療が押してしまい、危うく獣医さん体験の開始時間に間に合わないかも・・汗という状況でしたが、なんとかスタッフの協力もあり、3日間ともほぼスケジュール通りに終えることができました。

コロナ禍、そして今年は悪天候が続く中、子供たちは色んなところに遊びにいくという経験も満足にできない毎日ですが、日常で経験することがないことに触れて、何か感じてくれたり、将来の目標のきっかけになったり、ご家族との小さな思い出となってくれるといいなと思っています(*´︶`*)

2021.08.09

東京オリンピック

昨日でオリンピックも終わりましたね。

オリンピックの中では個人的に男子体操がとても好きなのですが、今回は中継で一度も見ることなく終わりました・・

 

今回のオリンピックに関しては、開催そのものの是非から、観客動員の方向性まで色々な意見が飛び交いましたが、やはり開会式の様子をTVで見ていましたら、一個人としての“絶対こうであったほうがいい”という意見はもっているものの、

『本当だったら、あの向こうの観客席にたくさんの人の笑顔が溢れていたんだろうな・・』と、淋しくなってしまった会場を見て、複雑な思いが湧いてきました。

広い世界、たくさんの人が関わることに関しては、より“絶対正しい”という結果に行き着くことは本当に難しいことだと改めて感じます。

 

医療従事者側から見た“絶対正しい”こと、アスリートから見た“こうあって欲しい”という願い、生きていく先の長さからしてもその価値観はだいぶ違ってくるのではないかと思います。

 

もちろん私は、“日本人”として生まれて、日本に住んでいて、応援するのは“日本”でしたが、

他国の人がこの大変な状況下で努力することを諦めず練習を続けて、コロナウイルスからの感染にさらされることなくこの国にやってきて、無事競技ができたということは、その周りの家族や大会関係者の大変な支えがあったからであって、

それは勝ち負けの結果だけにスポットを当てて、日本が勝ったから喜ばしい。で終わらせるには惜しいストーリー性があるのではないかな。と、敗者の瞳に浮かんだ涙を見ても感動を覚える今回のオリンピックでありました。

 

さて、2021年オリンピックは競技数が33競技ありました。今回新たに追加されたサーフィン、空手、スポーツクライミング、スケートボードをニュースや中継でチラリと見たところ、ルールはわからないものの、とても見応えがあって面白いスポーツだなぁと思いました。

4年後、8年後、今後もまたオリンピックは開催されていくと思いますが、オリンピック競技の中では、動物と一緒に行う競技が馬術しかないので、今後新競技としてドックフリスビーなどが加わることがあったら面白いかもなぁ。なんて終わった余韻の中で想像を膨らませていました。

 

それでも、(国によりますが)犬の出入国手続きはなかなか大変なものがあるので(マイクロチップ・狂犬病の感染が無いことの証明・寄生虫感染がないことの証明等々・・)難しいかと思いますが、色々な国の人と動物とが同じスポーツに取り組んで競い合えるなんて、きっと最高に楽しいはずですよね。

と、最後にはどうしても動物関連の目線であれこれ考えてしまう私なのでした。

2021.07.29

壊れたコップは直らない

今回の記事は、動物病院と全く関係がない・・(でも繋がっている?)お話。

 

みなさんすでにお分かりの通り、写真を撮るのが趣味な私。

そんな私は先日お友達の写真撮影に協力させていただきまして、そのお写真がとあるサイトに掲載されているのでそのご紹介です。

今回撮影させていただいたのは、お友達がモデルを勤めるヨガウェアのご紹介用素材。

classmall withというサイトのお写真です。

 

撮影場所は、ワンちゃんのお散歩や、お子さんの遊び場所としても皆さんよく行かれるであろう七北田公園

6月下旬に撮影させていただいたのですが、この時期の朝方は緑が蒼々としていてとても美しいです。

 

湿気が多く、気温差のある時期は体の適応が気候変動に追いつかず自律神経が乱れて体調不良を起こしがち。これは動物も人も同じです。

お友達のmisaさん(インスタアカウントはyogaandme_misa)は、女性の体の不調を東洋医学的視点から相談に乗っていらっしゃるアドバイザーさんです。

 

体が悪くなってから、その悪くなった部分を手術や投薬により治すのが西洋医学。

一方東洋医学は、病気を未然に防ぐため、内側から体の不調を根本的に治します。

西洋医学は、短時間で悪くなった部分をピンポイントで治すことができ、

東洋医学の治療は時間がかかるものの、体に負担がかかりにくいというそれぞれの良さがあります。

 

しかし、悪くなってから治す。では、実は健康な状態に戻るまでに多くの負担と時間がかかってしまいます。

 

一例として、他院で『病気になったら取ればいい。避妊手術で取るのも子宮蓄膿症になってから取るのも一緒だから。』と当初避妊手術希望だったものの、そう言われたので摘出せずに高齢まで過ごしていた。という方がいらっしゃいました。(この一例は、他の病院の悪口でも、避妊手術しない方への批判でもないのでご理解くださいね💦)

実際のところ、手術の手技として“子宮を取る”というところは同じですが、細菌感染により体の免疫が落ち、高齢になった子の手術と、若く免疫が高い子の手術では、麻酔のリスクから、健康な状態に戻すまでの入院管理というのが異なりますし、体への負担、治療期間、費用の負担がグンと大きくなってしまいます。

 

日々の食べるもの、日常の過ごし方、健康を失わないようにそれらをどれだけ大切に守っていくかが、小さなようでとても大きな違いを生み出すということです。

昨日うちの子がガラスのコップを落として割ってしまいましたが(結婚祝いに大学の友達が贈ってくれたものだったのに泣)、どんなに強力な接着剤で、どんな素晴らしい修復技術を持つ職人にお願いしても、もう同じコップに戻ることはありません。

 

 

misaさんはそんな健康に対する価値観がとても共感できるのでお話ししていてとてもためになり、楽しい方です。

もしも人の方で体の不調に悩んでいる方がいらっしゃいましたらご相談してみても良いかと思います^^♪

2021.07.28

若猫 VS 老猫/暑い VS 寒い

梅雨は過ぎたものの、日本の夏らしいムシィっとした湿気の多い日が続いています。

病院も、夜エアコンを切ってしまうと室内の温度が上がってしまい、医療機器に熱が籠ってしまうことから付けっぱなしで帰ることも多くなりました。

病院裏には我が家の猫たちもいるので、だいぶ前からエアコンはつけたままです。紙類も湿気でフニャフニャになってしまうので、除湿モードにしています。

 

しかし、我が家の猫3匹は、年齢が幼齢、高齢、超高齢と3パターンなので、超高齢で筋肉の落ちた花さん(↓写真の猫)には少し寒い模様。

このため、エアコンもつけて、なおかつヒーターもつけて・・という超電気代のかかる仕様になっています・・・。

 

若者(↓三毛猫の寿住suzumi)は冷えた床で全身を冷やしにかかっています。

 

このように、年齢体調により、寒さ・暑さの感覚は違ってくるので、おうちの中の環境としては、寒いところ温かいところ2種類を作ってあげると動物たちも自分で温度調整できるので良いと思います。

室内で熱中症のような状態になっていらっしゃるワンちゃん・猫ちゃんもいますので、今の時期お留守番をさせる際はクーラーをつけて(+どこかに毛布も用意して)お出かけくださいね。

2021.07.16

丸3年

本日、2021年7月16日(七色の日、虹の日)に、くさか動物病院は3周年を迎えることができました。

インスタでもご紹介しましたが、毎年カエルのオブジェを贈ってくださる患者さんから、今年はイチゴとベリーの車に乗ったカエルさんをいただきました♡(その他のカエルさんは受付などに置かれていますので、是非チェックしてみてくださいね!)

そして、朝にスタッフが『渡したいものがあって・・・』とプレゼントしてくれた串わらび

私の主食は和菓子なので(笑)とても嬉しかったのと、このプレゼントしてくれたスタッフは開業して間も無くから入社してくれたスタッフで、しかも色々な苦難の時期を乗り越えて一緒に頑張ってきてくれたスタッフなので、なんだかプレゼントを受け取った途端、今までの色んなことが思い出されて、思うように言葉が出ないほどでした(;_;) もうここでは書けないくらいの(^^;)出来事を、挫けずにいてくれたスタッフ・・・ ジワァっとしてしまいました。

いや、私たちの方がプレゼント用意すべきだったんじゃないか・・?!くらい、本当に感謝なのです・・・。(ここで書かずに本人にちゃんと言えというくらいですが。。なんか何から伝えれば良いのか計り知れないくらいですね・・)

そして本日ご来院された患者様からも花束が・・

すごく優しい色合いの花束! 患者様の想いがグッと伝わってきて涙もろい私は泣いてしまいます。。

私が病院を後にしたあとも、アレンジメントを贈ってきてくださった患者様や、直接来てくれた患者様がいたようで、明日実際に拝見するのが楽しみです。

そして私たちからは風除室に、患者様へのメッセージを込めたマジカルブーケを飾っています。

気温の高い日が続きそうなのですぐにお花がダメになってしまうかもしれませんが💦

 

・ピンクの薔薇:感謝

・5本の薔薇:あなたに出会えたことへの心からの喜び

・ガーベラ:希望

・デルフィニウム:あなたは幸福を振りまく /青:あなたを幸せにします

・マトリカリア:集う喜び

 

最近、般若心経の本を読んだのですが、是大明呪:心が明るくなると苦労がサーッと消える。 という言葉を読んで、まさにその通りだなと思いました。

落ち込んだり、やるせ無くなったり、己の不甲斐なさに打ちのめされたり(←鬼滅のDVD何度も見てます)していても、患者さんの一言で心が軽くなったり、胸いっぱいの喜びをもらったり・・

去年のベガルタホーム最終戦でも、ベガルタ仙台の選手たちが“あなたたちこそが僕たちの光”という横断幕を掲げて歩きましたが、まさに今まで私たちの辛さをサーッと打ち消してくれるのは患者様の言葉だったり、動物たちの声というでした。

 

そして最近知ったとある出来事。。

当院に通われている患者さんから聞いたお話。『くさか動物病院さん、良いよ!』とその方に勧めて下さった方が実はしばらく前にお亡くなりになってた。ということで、その方がどなたなのか、始めは不明だったのですが、

当院の開業まもなく当院にご来院され、2.3年もの間ずっと皮膚の痒みが治らずでお母さんも毎晩眠れないくらい掻いてしまう。という主訴でいらしたワンちゃんのお母さんだったということがわかりました。

確かに、そのワンちゃんは初来院時は全身皮膚の状態が悪く、お母さんのご苦労がわかるような状態だったのですが、当院での治療を開始して、みるみるうちに皮膚が綺麗になり、お母さんもホッとされていたのを覚えています。

その後何度かご来院されていたものの、しばらくいらっしゃらないな・・と思っていたところお母様が亡くなられていたということを知り、大変ショックでしたが

 

愛情込めて育てられたワンちゃんと安心して眠れる日々を取り戻せ、当院を『良いよ!』とお知り合いにまでご紹介くださるほどに私たちのことを信頼してくだっていて(まさか他の方へご紹介して下さっていたなんて知りませんでした)

私たちはその飼い主さんの幸せな毎日に、少しでも貢献できていたのかな。。と胸いっぱいの気持ちになりました。

 

その他、命尽きる間際、最後のご来院時に私の目を真っ直ぐに見てメッセージを贈ってきてくれた猫さん、いつも病院内を散歩してスタッフを癒してくれた猫さん、お父さん・お母さん・子供たちと一緒に生きるために一生懸命だったたくさんの動物たち。。

 

決して忘れることはない思い出がこの3年間の間にすでに抱え切れないほどあります。

 

この想いを胸に、またたくさんの良き出会いがありますように、私たちもできる限りのことを頑張っていきたいと思っています。

 

 

明日また患者様からのアレンジメントを撮影したらコチラにアップしたいと思います!

→アップしました!!

インスタを見て、急いで当日手配をして下さったというアレンジメント。いつもありがとうございます!

みなさん、当院のカラーの黄色のお花を選んでくださり、お心遣いがとても嬉しいです。

みなさんの優しさが溢れる院内となっております。 ぜひご覧ください♡

1 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 40