通訳機
最近当院で新たに導入した機械の1つに通訳機(翻訳機)があります。
今はスマホのアプリでも簡単に通訳してくれるものもありますが、スマホをとなると個人のものになるので、使い勝手からプライバシー含め、当院で1つしっかりした通訳機があったらいいよね。という結論になり、ポケトークを購入しました。
英語のみならず、さまざまな言語に対応しているとのことで、とても心強いです。
購入した翌日、早速外国籍の方がご来院されたので早々に活用できたみたいですが、
診療時間外にスタッフ間で使用方法の確認含め試してみたところ、みんなの滑舌が悪いからか?はたまた機械の性能の問題なのか、珍通訳が多発したようです^^;
そんなおかしな翻訳をスタッフが写真に撮って記録してくれていて、後で送ってきてくれました。(↓)
院長が、『I’m Kusaka』と言ったものは→私は吸盤です。
カイ先生が『I’m Ogasawara』と言ったものは→私の名前はオルガ・ソローです。
その他看護師スタッフもおかしな名前に変換され、カイ先生がしゃべった津軽弁は『ボーズマン』という結果に。(これからカイ先生はボーズマンというあだ名がつけられるかもしれません。)
そんなこんなで誰もちゃんとした結果にならず、大爆笑に終わったみたいで。。 まずスタッフ全員、発声練習からスタートしないとダメみたいです。
人も健康診断
5月に突入しましたね! 色とりどりのお花が咲く春先も大好きですが、緑が元気に輝くこの新緑の季節もとても大好きです。
3月・4月はフィラリア検査ついでに健康診断を行われる患者様も多かったですが、実は当院の看護師・獣医師スタッフもお隣のタウンクリニックえんさんで健康診断を行っていました!
このお仕事をしているので、予防の大切さは身に染みているスタッフたち。
院長は体調面で気になることがあったので、健康診断前に、先に別病院で普通に検査を受けました。(気になっていたのは私の方で、院長は時間がないことを言い訳に結局グダグダ行かないので私が勝手に予約を入れた次第です(笑))
実はのお話、今回院長が行った検査は胃カメラ・大腸内視鏡で、大腸内視鏡を行った結果、13mmほどの腫瘍が見つかり、病理検査の結果あと少しで癌になるという手前の状態だったとの判定でした。
ずっと気にかかっていたものの、虫の知らせといいますか、この時は特に『なんかすぐにでも検査を受けさせないとダメな気がする・・』とムンムンしていたので、勘を信じて本当に良かったな・・・と。しみじみ思いました。
言ってもまだ30代の院長。胃カメラ・大腸内視鏡は一般的にはまだまだ真剣に考えなくても・・という年かもしれませんが、年齢に関わらず、ちょっとでも不安があればやはり早い段階で健康診断なり検査は受けたほうがいいのだなと実感しました。
この他、同時期にアミノインデックスという検査も行いました。
これは、癌である可能性がどれくらいあるか(男性・女性でなりやすい各癌の確率を出してくれます。)、心筋梗塞・脳卒中・糖尿病発症リスクがどれくらいあるかを判定してくれる検査です。
検査を受けたのはアミノインデックスが先でしたが、結果を聞きに行ったのは大腸内視鏡の病理結果が先でした。
アミノインデックスの方の結果は、大腸癌リスクがもっとも高く、次に胃癌、3番目に膵臓癌リスクが高いという結果に。まさに日々の症状や病理結果とリンクしており、
受ける前は、一部でアミノインデックスは信憑性がない。という意見も目にしたりはしていましたが、あながち間違っていないかもしれないと思いました。
健康診断の最大の意味は、病気の有無を見つけるだけでなく、「自分の今の状態を把握する」というところが一番大きいと思います。
自分の通常な状態はどういう数値で安定するものなのか。自分はどういう部分に気をつけていかなければいけないのか。
今回院長の受けたアミノインデックス検査も、結果に100%囚われて不安に過ごすのではなく、今後可能性が高いのであればピンポイントでその部分に注意して健康診断を受けていこうという動機をもつきっかけにすることができます。
今後はこの結果をもとに、「時間がない」と言い訳する院長にも定期的に健康診断を受けさせることができそうです( ̄∀ ̄)
寄生虫ゾクゾク
今年すでにマダニ、フィラリア、その他寄生虫感染が続々確認されています。
こちらは血液中のフィラリアの子虫動画です。
フィラリアは、蚊を媒介として感染する寄生虫です。 蚊に刺されることでできた傷口からフィラリアの幼虫が筋肉内に移り、2ヶ月ほどで血管へと入っていきます。 血管は出口がないため、一度血管に入ると駆除することが大変です。
この感染例は、残り1、2ヶ月のお薬投与をしなかったために感染したワンちゃんです。
フィラリアのお薬は、まだ皮下・筋肉に留まっているフィラリアを駆除する駆虫薬なので、「涼しくなってきたから・・」「もう寒いから蚊はいないだろう・・」と残りのお薬をやめてしまうと感染するリスクが高くなります。(あと、せっかくこれまであげてきたお薬代も無駄になってしまうので、もったいなくなってしまいます(泣))
地域によって投与期間は異なるので、必ず動物病院で指示された容量用法を守って与えてあげてください。 (自動販売機などのあったかい場所に隠れて冬場もチラリと目撃する蚊もいたりすることや、ダニ予防は期間が長いので通年予防されている方もいらっしゃいます。 採血が苦手な方も、通年予防だと次回から採血なしでお薬処方できるのでそうされている方もいらっしゃいます。)
残ったお薬があるからと、投与始めの検査をせずに投与を開始してしまうこと / 人からの譲渡を受けることも大変危険です。 先にもお話したように、血管は出口がないため、感染している中フィラリアの駆除剤を与えてしまうと死んだフィラリアから出される物質によりアナフィラキシーショックを起こしてしまったり、死んだ虫がどこかの血管で詰まってしまうとそこから先が壊死してしまいます。(心臓で詰まると死に至ってしまいます。)
次はマダニです。 近年よくニュースにもなっているマダニから感染する重症熱性血小板減少症(SFTS)は、今年もすでに発症例が報告されています。
こちらの画像は血を吸ってパンパンになった飽血成虫のマダニ。
寄生したてはずっとずっと小さく、見逃してしまいそうなくらいの大きさですが、血を吸うと大きくなり、綿棒の先程の大きさにまで膨れあがります。
当院にご来院されたワンちゃん・猫ちゃんも、ダニをつけていらっしゃる患者様がすでに多くいらっしゃいます。(ダニ1000匹ほどいた猫ちゃんもいらっしゃいました・・・)
お薬による予防だけでなく、お散歩から帰宅したら入念にブラッシングをしてあげること、飼い主様も、草むらに行く際は長ズボンを履くなど、十分ご注意ください。
そしてこちら↓は、マンソン裂頭条虫の虫卵です。
ヘビやカエルを食べることで感染してしまう寄生虫です。 人も直接ヘビやカエル・ミジンコ等を食べると感染の可能性がありますが、ワンちゃん猫ちゃんからは感染することはありません。
糞便中にはその他にも螺旋菌が多数いました。
最後のご紹介は、シラミ。 なかなかのビジュアルです・・・
とうわけで、ゾクゾクしちゃう寄生虫感染が相次いでいます。 注意!!!!!
Wanmore!さんのおやつ入荷♡
本日、Natural treats Wanmore!さんのおやつが納品されました!
Wanmore!さんのおやつは、無添加、素材にこだわった手作りおやつです。
今回は美味しいだけでなく、見た目も可愛い桜の形のおからクッキーや、
チーズのささみ巻きなど、いっそう食欲をそそられそうなものが!
クッキーはこっそり私がいただきたいくらい。そそられています・・・(笑)
今日のハイライト
朝イチ院長が、『しましまONしましまだな!!』と言っていたので、何かと思って覗いてみると、確かにONされていました。
どこが境目か、遠目から見るとわからなくなってしまうかも??しれません。
ちなみにこのアメショさんは、院長によるベスト・アメリカン・ショートヘアー賞を受賞した子です😁
模様替え
ちょっと前のお話になりますが、スタッフが待合室を模様替えしてくれました!
色々な情報は置きたいところだけど、ごちゃごちゃ物を増やしたくない・・・という中で、スッキリと上手に配置換えをしてくれました!
こちら、キャットリボンのピンバッチもまだ種類がございます。(収益は乳癌で苦しむ猫ちゃんの予防啓発に役立てられます。)
ドッペルゲンガー?
「あの子とあの子、よく似ているな〜。」
「あの子かと思っちゃった!」
・・・とソックリさんに遭遇することは、たくさんの子が病院に来る中でよくあることですが、たまに本当に元の出身(ブリーダーさん)が同じだった!という事もあるので、似ている子を見かけると「もしかしたら先祖が一致しているかも・・・」と妄想を膨らませてしまう私です。
もちろん、品種・犬種が同じだと“似る”率も高くなるかとは思うのですが、お顔だけでなく体格や佇まいも“似る”要素に大きく関わってきて、それが限りなく近くなった時にスタッフたちも『似てる〜〜!!』と、ちょっとテンションが上がってしまいます。
さらに同日同時刻にその子達が遭遇した場合、嬉しさMAX。
こちらのお写真はスタッフから送られてきたお写真。私がいない時に可愛いソックリアメショさん2人が遭遇したそうです。(1人は入院中の子)
可愛いアメショさんには院長からベスト・アメリカン・ショートヘアー賞が授与されますが、もれなくこの子達も授与しました(笑) ←記念品は何もありません(笑)賞の授与を言い渡されるだけです。
“実はそっくりさん。”という子は他にもまだいるので、いつか同日同時刻、待合室で遭遇することがないかなぁ??と密かに期待している私です。
インスタではたくさんの子のお写真をよくアップしているので、『あれ?この子はうちの子に似ているなぁ。。』と感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか?もしそのような子がいたら、いつかばったり出会えると良いですね。
新しい年度、新しい先生!!
新しい年を迎えたと思ったら、もう新しい年度も始まりました。2021年を迎えてからもう4ヶ月も過ぎてしまったのですね!!
宮城では桜も満開となり、桜以外のお花も咲き誇っている街並みに、出かけたくなってしまう衝動を堪えるのに必死なわたし。
土日は天気も雨予報とのことだったので、きっとすぐに桜も散ってしまうだろうと、考えに考え、誰もいなさそうな早朝を狙って桜の木の下を家族で歩いてきました。
見に行ったところの桜はまだ咲き始めくらいでしたが、朝早くのお花は空気も澄んでいて清々しい表情。
思えば大学時代も十和田の官庁街の桜を撮影しに、一人早起きして出かけた記憶があります。天気の良い日は青空の青色と桜のピンク色が美しく調和していてとても良い写真が撮れます。
大学もそろそろ桜が咲く頃かなー??
と、、そんな我々の出身大学から、今年度新たに獣医師の先生がやってきました!!
インスタではすでにご紹介いたしましたが、人間の看護師資格ももつカイ先生です!
東北大学の大学病院で看護師として勤められた後、獣医学部に入り直し、今年度見事獣医師となったカイ先生。
みなさまよろしくお願いいたします。
自己紹介は、現在いるスタッフの分も含め、4月のLINEご登録者様限定情報にアップ予定です。
インスタでも各社さんの入社式のご様子を拝見しましたが、自分の夢や希望が叶い、新たな想いを胸に出発した新入社員さんの様子に、私たちも気持ち新たに頑張らねばという気持ちになります^^
「仕事をしなくても生きていける。」という人も中にはいるのかもしれませんが、仕事というのはお金を得ること以上に、“自分がその役割をすることで、誰かのための何かになる”という意味合いがとても大きい行動だと思います。
例えば農作物を作る人がいなければ野菜を買って食べることもできません。 お家の中で家事をする人がいなければ毎日のスタートさえ切れないことでしょう。 ゴミを収集する人がいなければ町中ゴミで溢れかえってしまいます。 紛争を解決する人がいなければ犯罪率やトラブルももっと高くなってしまうでしょう。 音楽を作る人がいなければきっともっとつまらない世の中になってしまう気がします。
どれか一つでも欠けてしまうと、世の中はとても不便で退屈なものになってしまいます。
仕事をするということは、生活が便利になっているお返し(感謝)として、自分ができることを“仕事”として行い、社会がより良い方向に向くように自分が社会の一歯車になる。ということでもあると思います。
カイ先生が当院の獣医師として加わり、くさか動物病院は新たなスタートを切ります。
たくさんの人の笑顔の支えになれるようカイ先生も頑張ってくれると思いますので、ご来院の際はぜひお話ししてみてくださいね♪(今のところカイ先生は木曜日がお休みです。 火曜日は病院自体がお休みです。)
蜜蝋(みつろう)ラップに挑戦!
ずっと前から作ってみたいと思っていた蜜蝋ラップ。
動物の誤飲で上位を締めるであろうサランラップは、缶詰の残りや、作っておいたワンちゃん・猫ちゃん用ごはんに封をするときにも、使うことが少々憚られるものの1つでした。
また、最近はエコを重視していきたいため、繰り返し使えるこの蜜蝋ラップは一度ご紹介したいものでした。
用意するものは蜜蝋と、(厚手の生地を使う場合は)ホホバオイルやココナッツオイルなど動物が舐めても安全なオイル、その他お好きな生地と、アイロン、スケーラー(重さを計るもの)、クッキングシート、下に敷くダンボールなどです。
①まず使用する生地の重さを計ります。(シーチングなど薄めの生地がおすすめ。オックス生地を使う場合はオイルが必須となります。)
②生地の重さを基準に、蜜蝋は生地の重さの3倍
③オイルは生地の重さの1/3用意します。(オイルが透明でわかりにくいですが…)
④蜜蝋を生地の上に散らします。 下には汚れても良いように段ボールを敷いています。 さらにクッキングペーパーは上下で挟めば良いかと思っていたのですが、こちらクッキンペーパーは折り込む方が断然良いです。蜜蝋が溢れ出るのをせき止めてくれるからです!! なので、使う生地に対して2倍くらいの段ボールと、折り込んで十分なくらいの大きさのクッキングペーパーが必要です。(片側だけで生地の2倍くらいは欲しいかな)
⑤オイルも垂らします。
⑥こちら別生地でやったときの写真ですが、クッキングペーパーで挟んでアイロンをかけるとこのように蜜蝋とオイルが伸びて満遍なく生地に広がっていきます。クッキングペーパーの上から当て布をするとアイロンも汚れません。アイロンの温度は中くらい。
四角い生地でやったのでちょっと使った感じがいびつに見えますが、生地を丸く切って作ると可愛らしい見た目のラップになると思います。
この蜜蝋ラップはロウを使っているので、高温のものや(もちろん電子レンジも×)雑菌が繁殖しやすい肉魚類を封する時には向きませんが、おやつや缶詰の蓋に使えてエコな1品です。
当院で、シャンプー後に保湿ローション(ヒノケアローション)を肉球に塗ってしばらくラップしてあげたいという子がいて、サランラップを使用しようとしていたので、蜜蝋ラップなら手作り肉球クリームにも使われている材料と一緒なので、誤飲の危険回避と、保湿効果の点でもベストかな?と、本格的にチャレンジしてみた次第です。
もちろん人用のおやつを包んだり、お皿のラップに使ったりもできますよ!
コロナでおうち時間も増えていると思いますので、是非ご自宅で、お子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか♪?(アイロンを使用するので、火傷には注意してくださいね)
カユカユ花粉症
このところ、目が痒いし涙が出てくるし、なんだか鼻もムズムズ。。
私自身花粉症の自覚はあまりなかったのですが、これはもう花粉症と言わざるを得ない症状が出始めています。目を掻きすぎて腫れてしまい、メガネ生活をしましたが、顕微鏡が見づらい見づらい(泣)
加えて、2月から乾燥もひどく、皮膚の方もピリピリ。
人間の皮膚に比べ、ワンちゃん猫ちゃんの皮膚の薄さは1/5ほどなので、よりワンちゃん猫ちゃんは外部の刺激に敏感です。
乾燥し脆くなった皮膚バリアに花粉などの外部刺激が加わると、かゆみを示すワンちゃんが多くいらっしゃいます。
また、この時期は卒業式、入学入園準備、職場内の異動などで人間の方も慌ただしいため、構ってもらえないストレスから手足を舐めてしまったり、痒みがきっかけて掻いていたものの止めてくれる人がいないので症状を悪化させてしまいがちです。
もしもご自宅でシャンプーをされる際は、シャンプーだけでなく、その後の保湿もしっかり行ってくださいね。
当院でも、保湿系のシャンプー剤を使うだけでなく、洗い流さないトリートメントなどを使用していますが、シャンプー時のオプション追加としてハーブパックやアップルウォッシュバブル、シャンプーをマヌカウォッシュバー(石鹸)への変更なども可能となっています。
ハーブパックは皮脂汚れのある子、虫除けを期待したい子(ハーブを使用しているので)、仕上がりをツルツルにしたい子にお勧めしております。(もしもハーブパックに使用されている草にアレルギーをもっている場合は痒みが出ることもあるかもしれません。)
ハーブパック後のハーブ湯は、ほとんどのワンちゃんがこのように気持ちよさそうに浸かってくれるので、見ている私たちも幸せな気持ちになります^^
アップルウォッシュバブルはふわっとした仕上がりになることと、シャンプー前の汚れ分解の手助けになってくれ、あまりシャンプーに時間を取られたくない子にはおすすめです。
こちらの柴犬さんもアップルウォッシュバブルの温浴に気持ちよさそう。泡が垂れてアマビエさんのようになっています。
普段のシャンプー剤も保湿系の、できるだけ刺激の少ない天然のものを多く使ったシャンプーを使用していますが、より余計なものが少ない、保湿もしっかりな石鹸も導入しており、それがマヌカウォッシュバーの石鹸になります。
マヌカウォッシュバーは生食フードで有名なK9の出している石鹸で、泡の弾力がすごいのでお腹周りをしっかり洗いたい子、洗っている人の手の潤いも維持したい人、泡ぎれが良いのでお顔周りをしっかり洗いたい子(シワの多い短頭種さん)におすすめです。
なかなか写真だと伝わりにくいですが、まるでケーキのナッペ(生クリームの塗り付け)をしているみたいです。
これから花粉が酷かったり、暑い夏場になるとシャンプーの機会も多くなると思いますが、ぜひシャンプーをした後は保湿もしっかり。そしてシャンプーの保管方法もしっかり行うことをおすすめします。(シャンプーの保管方法が悪いと逆に痒みが出てしまうことがあります。)