子供の成長
前回ブログでもご紹介した帝王切開により生まれた子犬さんのお母さん。
手術・出産後、何度かご来院されていたのですが、私がお会いするのはとても久しぶりでした!
育児を頑張っている証がしっかりお胸に表れていました。
お母さんの診察後、子犬さんたちも診察。
1匹1匹健康状態を診ていきます。
兄妹がたくさんなので、生まれたときにつけたヘアゴムのカラーで、おしゃれな首輪が付けられていました^^
似ているけれど、それぞれで毛の色や大きさ、性格もだいぶ個性がありそうです♪
どの子も本当に可愛らしく、元気いっぱいで、生まれた時に取り上げた時を思い出すととても感慨深いです。
子犬さんたちを診察している間、お母さんはとても心配そうに見ていました。
こんなにたくさん生まれても、1匹1匹に深い愛情を注いでいて、とても優しいお母さんです。
種は違っても、同じ子供を思う気持ちは人も動物も同じですね^^
子猫の初めて
更新がだいぶ遅くなってしまっていますが、
今回は我が家の新入り猫の寿住(すずみ)さん🐈にモデルになってもらい、『苦手』とされることに対して、どうやって慣らしていくか。をご紹介したいと思います。
まず、ワンちゃん・猫ちゃんどちらの場合も、初めて経験するもの・こと・ヒトに対しては第一印象というものはとても大切です。
初めて出会ったものに対して悪い印象がついてしまうと、以降もなかなか受け入れるのが難しくなってしまいます。
初めて経験するもの・こと・ヒトに出会うときに気をつけたいことは、まず“無理をしない”という事。そして、その子にとっての楽しい事・好きな事・嬉しい事と結びつける事。がコツとなってきます。
そんな時代活躍するのがおやつや遊びであったりします。
『車に乗る時はいつもドックランに行って遊べる時!』だと車に乗るのが好きになるでしょうし、『車に乗る時はいつも動物病院に行って怖いお耳の処置をされる時…』だと車に乗るのが嫌いになってしまうでしょう。
猫さんの場合、ほとんどの子が苦手と思われる処置は、お風呂や爪切りが多いのではないでしょうか?
今回はその2つのことをどのようにして慣らしていくかの動画を撮影したのでアップしたいと思います。(あくまで参考として)
まずはお風呂バージョン。
初めてのお風呂。この時気をつけたいことは、苦手と思われる項目を少しでも減らしてスタートさせることです。
初めてのお風呂で、知らない場所・初めての人との出会い・大きな物音・強い刺激・長時間の拘束など嫌なこと盛り沢山になってしまうと負担が大きくなってしまいます。
シャンプーに慣れないうちは、初めは湯船につけるだけ。だったり、お天気の良い日におこなって、ドライヤーも長時間かけなくても乾きそうな日を選ぶと良いと思います。これは“長時間の拘束”の削減です。いつ終わるかわからない未知のことが始まり、猫さんはドキドキ緊張・恐怖を覚える子もいると思いますが、『思ったより早く終わったな・・』と思ってもらえたら、次の時も『まぁあれくらいなら』とやらせてくれるかもしれません。
また、その時だけ特別にもらえるおやつを用意しておくとワンちゃん・猫ちゃんにとって少し嬉しいイベントになるかもしれません。
初めての寿住🐈のシャンプーday。この日はゴシゴシシャンプーはせず、アップルウォッシュバブルの温浴だけにして、あとは弱めのシャワーで洗い流し(強い刺激の削減)、タオルドライをしっかりした後、ドライヤーもかなりの弱風で乾かしました(大きな音、強い刺激の削減)
少し嫌がったら無理に押さえつけず、みんな大好き“ちゅーる”でつったり、好きな体勢にしてあげながらゆる〜く行いました。
初シャンプーがはじめての場所(サロンだったり、病院だったり)で、初めて会う人に触れられ、いきなり押さえつけられて色んなことをされる。というのはとっても疲れてしまうのは自分に置き換えて考えてみると想像するに難くないはずです。
なかなかのイベントな分、それと同等かそれ以上のご褒美を与えたいものです。
“あのお客さんが来る時は大人しくしていなきゃいけなくて苦痛だけど、最後いつもお小遣いをくれる人だからちょっと我慢しよう。”と思える子供と同じく、嫌なもの、嫌なこともちょっといい事と結びついていれば我慢してもいいかな??と思えるようになってくれるはずです。
ご褒美としてではなく、気を紛らわせるものとして使用する意味合いもあります。全神経を集中してしまうと、普段気にならないことまで気に障ってしまうので、おやつやおもちゃで意識を逸らせてあげると良いでしょう。
シャンプー時は2人以上いないと難しいですが、爪切りの時は、このように手の甲にちゅーるを乗せて行うと良いと思います。
シャンプー動画ではちゅーるをそのまま絞ってあげていますが、下敷きやよく洗った牛乳パックなどに塗りつけたものを目の前に出してあげるのも良いと思います。
とは言ってもおうちでシャンプー・爪切りを行うのはなかなか難しいもの。家の中ではやんちゃだけれど、病院に来ると大人しくなる。という子もいますので、とりあえずまずは無理をせず。を第一に。
『大したことがないものだよ』と思わせる訓練だけでもいいと思います。
爪切りに関しては、一度に全部やろうとせず、1本やって今日はおしまい。から始めてみることをお勧めします。
おやつをあげるときはいつも指を少し触る。からスタートしても良いです。
しつけは、長〜い目で、根気よく行うことが大切です。
子育て本と同じく、しつけに関しても書かれている通りに・・なんて、やってみてもなかなかうまくは行かないもの。それでもあきらめずにいられるかどうかが大事だと思います。その子をよく知っているのは飼い主さんなので、飼い主さんがその子の状態・状況を見ながらアレンジしてあげてください。
無理をせず、長い目で一歩下がるくらいの向き合い方でお付き合いしていただければと思います。
Happy Birthday ♡
先日、フレンチブルドックさんの帝王切開がありました。
事前にお腹の中に6匹赤ちゃんがいることがわかっていたので、お母さんの体調を見ながらスタッフの人数が多い日に手術となりました。
その日はオペが3件重なったため、午後は急遽臨時休診とさせていただきました。
せっかくご来院いただいた患者様にはご不便をおかけいたしましたが、ご協力いただき大変感謝いたします!! おかげさまで赤ちゃんは全員が元気で生まれ、翌日お母さんとともに、無事にお父さんの待つお家に帰ることができました。
看護師さんたちも、この日は全員助産師さんに変身し、赤ちゃんの蘇生に携わりました。
なんと生まれた子は1匹を除いてほとんどが同じ柄^^
子宮から取り出してから呼吸が安定するまでは、羊水を吸い出したり、体をこすってあげたり予断を許しません。
自分が担当した子に付きっきりになり、必死で対応します。
私を含め、仔犬の蘇生に携われるスタッフは5人! 6匹目を取り出すまでになんとか初めに取り出した子を安定させます。
幸いにも、取り出された子はみんなとっても元気で、ベットから這い出してお外に出そうになる子までいました!
お母さんも麻酔から覚め、落ち着いたころに看護師さんに手伝ってもらいながら授乳を開始。
子供たちはピーピー元気に鳴きながら必死でお母さんのおっぱいを飲もうとし、お母さんはまだ出が良くないおっぱいを必死であげようとしていました。
出産前は神経を鋭くし、緊張し気味な表情のお母さんでしたが、出産後は本当に穏やかで愛にあふれた優しい表情をしていました。
生まれた子の動画を飼い主様に送ったのですが、動画の仔犬の声を聞いたお父さんパグさんは首を左右に傾げ、不思議そうにしていたそうです( *´艸`)
人間も動物も、お父さんは比較的実感が湧くまでに時間がかかるかな・・・??
次回健診に来る頃には赤ちゃんもきっと大きく成長していることでしょう。次にお会いできるのがとても楽しみです♪
生きるために食べる
まだ頼りなかった緑の苗も、だんだんと濃い色の葉を伸ばし、黄金色の実をつけ項垂れた姿を見せるようになりました。
そろそろ新米の季節!
私自身はお米を食べない人なのですが、家族のために美味しいご飯を炊く楽しみがあり、新米の季節はとてもワクワクします。
お米のブランドも様々あり、そのお米によって味や食感が全く違うので、様々なお米を試しては家族の好みを聞いて、継続的に買うブランドを決めたりしています。
みなさんは普段の主食(お米)を買うとき、どのような点を重視して決めているでしょうか?
安全性でしょうか? 味でしょうか? 価格でしょうか? どれも選ぶ上で大切なことだと思います。
安全性というと、農薬、化学肥料、放射能の危険性がないこと…などがあげられると思います。
味といえば好みの大きさ、硬さ、旨味。
価格というと、“継続的に購入できる金額かどうか” であると思います。
“お米”という、毎日食べる食材であるため、どれか一つの要素が合わなくても続けられませんよね。
最近の我が家で使っているお米は
フードレスキューで購入した北海道産のおぼろづき、
新潟のお米の新之助、山形のお米の雪若丸です。(その他にもたくさんの品種を試したことがあります。)
おぼろづきは、購入によってコロナの影響で苦境に立たされている生産者さんの助けになることと、何より子供に食べさせても安心な品質ということから購入しました。
新之助はたまにスーパーで安く買えることと、お米の粒一粒がしっかりしていてお弁当に入れたりおにぎりにしても扱いやすい点から、雪若丸は売っているところが少ないのですが、ふっくらしていて柔らかく、家族にも好評だったことから使うようになりました。
ではワンちゃん猫ちゃんのご飯については、何を重要視するでしょうか。
まず私たちのお米を買うときと同じように、価格だったり、味(食べてくれるかどうか)、安全性に着目する飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。(あとは病気の子だと処方食として体調をカバーできるかどうか。。)
当院でも様々な処方食をご用意していますが、ご飯によって特色は様々。
ロイヤルカナンさんのご飯、ヒルズさんのご飯、日清製粉さんのご飯、ビルバックさんのHPM、ドクターズなどなど。。あとは一般食だとK9さんも。
それぞれに良い点があるので、「結局全部オススメ」になってしまっていますが、すべての人にすべてのご飯がオススメ!なわけではなく、やはり求められる事によりその都度オススメは変わってくるのです。
無添加を重視しているご飯、粒の大きなもの、小さいもの、ウェットタイプのもの、サクサクタイプのもの、使われている素材がお肉系だったり、お魚系だったり…。各フードメーカーさんにより売りにしている内容は違いがあります。
ペットフードに関しては、ワンちゃん猫ちゃんのご飯は本人の好みだけでなく、飼い主さんの使いやすさも大切な要因になってくるので、より複雑です。
例えば、防腐剤無添加!がなによりも良いかというと、100%そうとも言えません…。
防腐剤が入っていないとなると、それだけ雑菌やカビが繁殖しやすくなってしまうため、“頻繁にご飯を買いに行けない”、“管理を徹底できない”場合には返って体に悪影響を及ぼしてしまいます。(カビ毒はとても危険です。)
さらに気にされる方は、“使われているお肉”(牛・馬・鳥・魚)の食べている飼料、生育環境にも着目するかも知れません。
私もその“気になる人”の1人なのですが、中にはその食べている飼料も『遺伝子組換え飼料は使わない』、『魚も天然のものを使用する。』とこだわって作られているフードもあります。
今後、人間の食べ物も『無添加』『〇〇不使用』の記載が禁止されると風の噂で聞きましたが、買う側の求めているものが正しく伝わり、希望したものを手に入れられる世の中になってほしいなと思っています。
当院に来て下さっている業者さんは、『こういう意見があったよ。』『実際使ってみるとこうだったよ。』とお伝えすると、しっかり意見として受け止めてくださるので、もし食べていて、『もっとこうだったら良かったな』というご意見がありましたら、院長やスタッフに是非お話をしてくださいね!
『生きるために食べる』
ために、少しでも美味しく、より良い食生活が送れますよう声をあげることは大切だと思っています。
フレブルチャッキー
インスタストーリーには載せたのですが、スタッフのフレブルさんにチャッキーのお洋服を着せて、走ってもらいました( ´艸`)
撮影しながらだと、なかなか走るスピードについていけなかったためうまいアングルから撮れなかったのですが、面白い動画が撮れました。これにちょっと怖い音楽など乗せたら良いかもしれません。
今は楽しいワンちゃん用のお洋服がたくさんありますね^^
子守担当
新しく家族入りした寿住(すずみ)さん=^_^= (通称:スーさん)
至花(しはる)ともだいぶ打ち解けてきて、一緒に戯れるようにもなりました。
といっても、至花はおじいさん猫なので、同じテンションでは遊べません。
まさに孫と遊ぶおじいちゃんのよう。『可愛いけど、ちょっと疲れちゃうよね。』という感じ。
なので、少し遊んでもらったらそれぞれ別にして、老猫ズたちにしっかり休息を与えるようにしています。
新しい猫、新しい犬を向かい入れるときは先住の子の年齢・体力を考え一定の気配りをしてあげることも欠かせません。 『仲良くできそうだし。』といきなり子守をさせてしまうとストレスを与えてしまいます。
慣らしはじめのときは、一緒にいるときにはいつもより美味しいご飯にしてあげる、おやつをあげるなどしてあげると、『この子がいるときは美味しいものが食べられるのよね・・』となり、子猫・子犬がいる=美味しいものと、好印象を抱いてくれるかもしれません。
『あのおじさんが来るときは家の中で大人しくしていなきゃいけなくて大変だけど、いつもお小遣いもらえるし』『あのお客さん来るときは美味しいごちそう出てくるからお利口さんにしていよう』と我慢できるようになる子供と同じ捉え方です。
そして新しい関係を構築するときは美味しいお食事を共にするというのは、社会の中でも鉄板ですよね。(取引先の方や、親族同士の挨拶とか) 同じ釜の飯を食う的な。
そして美味しい食事自体もストレスを軽減するのに役立ちます。(人間も、ストレスがかかったら食べて紛らわせるということをしますよね。)
ただし、猫さんは高齢になるとほぼ100%関節炎もちなので、超高齢猫さんに子猫の子守をさせるのはさすがに酷です(;^_^A
花さんはソファの上で新参者に愛息子を取られ、やや不満そうに眺めていました。
~至花さんの上手な子守~ 適度に関わらず、適度に相手をする。子供の扱いが上手です。
新しい家族
実は先日、我が家に新しい家族をお迎えしました。
きっかけは、うちですでに飼っている猫の老化。我が家は元野良の♀猫と、その猫が産んだ♂猫を飼っているのですが、元野良の花さんは年齢不詳で、保護したときにすでに複数回出産経験があり、餌やりさんから5~6歳くらいと言われていたのですが(詳細不明)それを考えるともう今年で18~19歳ということになります。それにしてはまだ若い気もするので、もしかしたら2歳くらい若いのかもしれませんが、それを考えてもだいぶお歳であることに間違いありません。
そろそろ本格的に亡くなったときのことも考えないとなぁ。。と思った際に、
生まれてからこの方母猫と離れたことがない甘えっ子の息子猫(至花:しはる)は耐えられるのだろうか?と心配になったのです。
亡くなった後は一緒に遊ぶ相手も、一緒に寝てくれる相手もいない。なんて、心が永遠の3歳児なこの至花に耐えられるのだろうか・・・??と考えたときに、今からもう1人お友達を置いてあげるのもいいかもしれないと思いました。
花さんは、自分自身の出産経験は複数回あり、子育ても一生懸命、今でもとても子煩悩な猫なのですが、自分の子以外の猫は手のひらサイズの子猫でさえ『シャーっ!!』と威嚇する猫で、昔私が大学時代保護活動をしていたときに、何回か子猫を預かったときがあったときも、すべて子猫との接触・受け入れ拒否をしていました。
しかし至花は小さい子猫が大好きで、花が子猫に冷たい態度をとる一方、甲斐甲斐しく子猫の遊び相手になってあげたりお世話していた優しい猫です。なので今回新しく子猫をお迎えしてもきっと至花は仲良くやっていけるだろうと思いました。
そんなとき、新しい飼い主さんを探している子猫さん3匹がいらっしゃったので、まず軽く花さん・至花さんとお見合いしてもらいもらいました。子猫さんでもすでに個々の性格がはっきりしていて、頑なに接触を拒む子(私は寝ていたいのよ!と主張)、流れに身を任せる子、面と向かいはするけれど相性が合わなそうな子(お互いシャー!!)。。
その中で時間とともに慣れてくれそうな子が今回の子でした。
今回は花さんもちょっと興味が。
やはり、老猫と新しい子猫の同居に関しては、老猫の負担の点からも若干の不安はありましたが、良いところもありますので、前向きに考え、お迎えを決意しました。
この子は少し臆病な女の子ですが、人が大好きな子です。 徐々に慣れてきて今では部屋中一人遊びで駆け回るようになりました。
甘えん坊さんなので、「おいで~」と呼ぶと、返事をしたりついてきたりします。
至花ははじめから早く子猫と仲良くなりたいと頻繁に近づいてきていたものの、子猫のほうがビクビクで警戒し、あまり接触することができなかったのですが、日に日に慣れてきて、今日は子猫のほうから至花に近づいて行っていました。
やはり1人遊びより、一緒に遊んでくれる相手が欲しいですよね。
ブレてしまいましたが、距離を置いてからのいきなりの子猫ダッシュにビビる至花さんの顔が今日のベスト笑。
少し仲良くなったところで、もっとお近づきになりたい。。と接近していく至花。
そして、『調子に乗るんじゃないわよっ!』と怒られる至花です。
『あ~。もっと仲良くなりたいのにな。』と、ストーカーチックに様子を伺う至花。
これからますます仲良くなっていく2人を見るのが楽しみです。
ちなみに・・
子猫の名前は寿住(すずみ)ちゃんになりました。 良いことが留まるように。という思いを込めて名付けました。
これからたまに登場しますのでよろしくお願いいたします。
2020年 夏の獣医さん体験
今年の8/13,14,15の3日間は、お昼休みの時間を使って獣医さん体験を行いました!
開院してから毎年夏に開催している獣医さん体験。本当は年2回くらい開催したいなと思っていたところ、今年はコロナのこともあり2回どころではなくやめておいた方が良いのかもしれない…と一時は見送りを検討していたのですが、『もし今年もあるなら参加したい!』という声があちこちから聞かれ、
夏休みの短縮や、県外へのお出かけ自粛等を考えると、むしろ子供達のために私たちが思い出をつくってあげたい。ということになり、いつもは丸一日休診にして行っていたのですが、蜜にならないように分散させるため子供達がお休みのお盆期間中、3日に分けて行うこととなりました。
時間もあまり長くならないように、1時間で終わらせる内容と規模に変更。
より体験的な内容を選別して行いました。
今年は聴診体験、エコー体験、レントゲン体験(防護服を着てみる)、採血体験、顕微鏡体験、オペ体験に絞りました!
聴診、エコー、オペ体験は院長が担当し、その他の体験は看護師さんが担当です。
今年もぬいぐるみ達が大活躍。
エコーに使っているぬいぐるみの名前はオレンジ。その他は未定でしたか、インスタでフルーツ名で統一したら?とのご意見を頂いたので、手術体験の猫ぬいぐるみはレモン、採血体験のダックスぬいぐるみはアボカドのアボという名前になりました^_^
獣医さん体験の時にはまた現れると思いますのでよろしくお願いします⭐︎
さて、今回の獣医さん体験ですが、年齢制限を低くしたため、幼稚園の子や小学校低学年の子が多かったのですが、
内容は昨年に高学年用に設定したものだったので、かなりドキドキしたのでは無いかと思います。
それでも小さい子もとても上手に採血、オペ体験に取り組んでおりびっくりしました。
聴診体験では、健康な心臓の音と、心臓病の心音を聞いてもらいました。馬が駆ける音に似てる!という詩人のような表現をするお子さんもいらっしゃいました。
一緒にいらしたお母さんの胸の音を聞いて『生きてる生きてる!』と感想を言っていた子もいらっしゃいました。本当にシンプルなことですが、まさに生きているってそういうことですよね。
純粋なコメントに思わずジーンとしてしまいました😂✨
顕微鏡体験では糞便検査と血液塗沫を見てもらいましたが、『はたらく細胞』という子供向け番組があるらしく、看護師さんが教えなくても血液の細胞について詳しく知っている子もいらっしゃいました!
中には細胞の粒々を見ていてふらっとしてしまう子もいましたが、実は院長も粒々が苦手なタイプ。大学時代には腫瘍細胞をスケッチする授業があったのですが、ひたすら粒々を見て描いていかなければいけない時間になかなか苦しんでいました(笑)
採血体験はリアルに赤く着色したお水にしようかな?とも考えましたが、具合の悪くなってしまったり、手が汚れてしまったりするといけないので、透明なままに。
血に見立てたお水をシリンジで吸う感覚は大人でもなかなか面白いかと思います。
オペ体験は実際に手術で使う糸をして、外科結びを学びました。
気がつくとできている結び目に『マジックみたい!』と感想を述べる子も(๑˃̵ᴗ˂̵)
それでも院長のお話を聞きながらみなさん上手に糸むすびができていて素晴らしかったです!!
神の手を持つという人間の方の心臓外科の先生は、車のハンドルに糸をつけて、信号待ちの際にひたすら糸結びを練習していたというお話があるので、もしかしたら今回学んだ糸結びを、今からお家でも練習していたら将来のスーパードクターになれるかもしれません!
獣医さん体験が終わった後に、お子様が書いたご感想を送ってきてくださる方もいらっしゃり、とても嬉しく思いました。
もっともっと体験してもらいたい内容もあるので、また何かの時に獣医さん体験を開催できればと思っています。
【獣医さん体験 〜聴診体験〜】
【獣医さん体験 〜採血体験〜】
【獣医さん体験 〜オペ体験〜】
終戦記念日
明日は終戦記念日ですね。
8月は日航機墜落事故から、終戦記念日があったりと、命の重みを思い出させる出来事が多い月だなと思っております。また、昨年もそうでしたが、暑さによる負担からか、8月は亡くなる子が多い月でもありました。
毎年この季節になると戦争関連の番組や記事が多く取り上げられるようになり、改めて命の大切さ・尊さに胸が苦しくなるのですが、同時に、あれほどの惨事に後悔した歴史のある世界から、未だに戦争が消えないのは一体何故なんだろう・・。と理想と現実のギャップ、自分1人の認識だけでは変えられないこともあるという現実に、とてつもない無力感と絶望感が押し寄せてくることもあります。
中学の時の文集で、とある先生が書かれた記事がとても印象に残っていて、今でもよく思い出すことがあります。
それは、“幸せ”について書かれた文章です。
うる覚えで、ところどころ正確ではないかもしれませんが(私の個人的な編集が入っているかもしれませんが)、一部ご紹介したいと思います。
ある日、『先生?幸せってなに? 幸せってどういう事をいうの?』と生徒に聞かれ、その時は『幸せっていうのは人によって感じ方が違うから、一言で言い表すことはできないよ』と答えたのですが、先生は後から考えてみて、『本当にそうだろうか?』と思うようになります。
例えば、うんと丁寧に淹れた紅茶をお気に入りのカップで飲む時、温かいお湯に浸かって今日1日の疲れをとる時、暖かい日向で微睡む時、ふかふかのお布団でゆっくり寝ている時、大好きな人と一緒にいる時。。。そんな時、『あーしあわせ!私って、しあわせ者だなぁ。』と感じる。
結局のところ、価値観は違っても、”しあわせ〟に感じることは人によってそんなに違うものではないんじゃないか。
というものです。
確かに、辛いと感じることには人によってかなり差があって、“お金がなくて辛い”と感じる人もいれば、そうでない人もいて。“伴侶がいなくて寂しい”と感じる人もいれば、一人を謳歌できる人もいて。
部屋が汚くて耐え難い人もいれば、全然気にしないという人もいて。
人の不幸は千差万別、でも反対に、「幸せ」だと感じることは内容に差はあれ、核となる部分はみんな大きく違わないはずというのです。
日本人は、『自分がされて嫌なことは人にもしないようにしましょう』という教育で育ってくることが多いと思いますが、それならば同時に、『自分がされて嬉しいことをどんどん人にもしてあげましょう』でもいいはずです。
例えば、部屋が綺麗でいて良かったと思う人はいても、綺麗で不愉快と思う人はそういないはずです。なので、『幸せ』に照準を合わせた方がより人の心に響くのではないかと思います。
なので、病院を開業してからは特に、飼い主さんにとって・動物たちにとって、どうなことをしてあげると幸せに繋がるかを想像して取り組むようにしています。
お盆期間中に病院を開けるようにしているのも、LINEで24時間メッセージが送れるようにしていることも、時間外でも電話が転送されるようにしていることも、少しでも飼い主さんの『不安感』を取り除けたらいいなと思っているからです。
スタッフや我々がすでに病院から離れていたり、都合により対応できない場合があっても、自分たちが知っている病院を紹介できたり、応急処置などをアドバイスできたら少しでも安心感に繋がるかなと思っているからです。
このお盆期間中の3日間、獣医さん体験として、私たちの仕事に触れてもらう企画を行っていますが、我々の子供達も含め、将来今の子供達がどんな職業に就いたとしても、『どんな仕事も誰かの幸せに繋がっている』という幸せを感じて仕事をしてもらえたらなと願っています。
孔子の言葉に「汝の愛するものを仕事に選べ、そうすれば生涯一日たりとも働かなくて済むであろう」というものがありますが、自分の周りの人の幸せを願い愛せる人になれたら、きっと好きな仕事にたくさん出会えるはずだと思います。
そして周りの幸せが自分の幸せと感じることができたら、誰かを傷つけようとする戦争さえ無くなっていくはずだと信じるしかありません。
ネット上では顔が見えないからといって、平気で人を傷つける言葉が飛び交っています。でも人間に認識されないだけで、光となって何億光年後もその行為は宇宙に刻まれていきます。
私も短気なもので、色々なことにすぐ怒ってしまう性格なのですが(^_^;)、憎しみからは何も生まれないどころか、さらに憎しみが生まれてくるので、最後にはとてつもない疲労感に襲われて終わります。
嫌なことは一定数出会ってしまうものですが、そんな時に切り替え下手な私を変えてくれるのはいつも患者さんの温かいお言葉だったり、出会った人の優しい触れ合いです。
よくできた物語だと思うのが、『北風と太陽』。 誹謗中傷より、温かい言葉がどれほど人の心を動かすか。
戦争を経験していない私ですが、今一度この終戦の月に多くの人に『命を思いやる優しい気持ち』を心に刻んで欲しいなと願っています。
カビとの格闘
長かった梅雨も終わりになり、本格的な夏を感じる蒸し暑い日々が始まりました。マスクの着用で息も苦しい毎日です。
日本に住んでいる以上、この夏の高温多湿とは付き合っていかなければいけないとは思うのですが、同時にカビたちとも付き合っていかなければいけません。
以前の記事でもカビの話題はしていたのですが、気を付けていたはずの我が家もまたカビの魔の手に汚染されていました。
最近なんだかカビ臭いな・・と思っていたものの、エアコンも新しいものだし、自宅も住んで間もないところ。毎日掃除はしているし、結露も無し。カビの生えるような食べかすも落ちている気配はないし、きっと自分の思い違いだと言い聞かせるようにしていたのですが、ソファをどかして掃除してみましたら、ほんの少し壁の出っ張りに接していたソファ部分がうっすら緑色に変色していたのを発見・・・。
まさか家具にカビが生えるなんて正直ショックでした。
カビを発見した瞬間から私はしばし呆然。
3人掛けソファなので捨てることももったいないし、布ソファなのでカビキラーをするわけにもいかず、、カビは根も深いので表面だけふき取ってもどうしようもないし、イソジンするわけにもいかないし、さてどうしたものか。。思考は停止してしまいます。
アイロンによる加熱殺菌といってもカビ胞子は菌糸より強いので布のほうがダメになってしまうだろう。。とのことでこれもまた諦めました。
結論から言って、もう完全なる勝利は掴めないだろうという判断になり、効果は定かではありませんが、アルコールスプレーで表面の部分をこすり取り、ドラックストアで布にも使えるカビ対策スプレーを買ってきて染み込むまでスプレーし、レイコップのUVライトで仕上げをしました。これで少しでもカビに打撃を加えられたかは正直わかりません。。
あとはこれ以上ひどくならない様に部屋を模様替えし、ソファと壁との隙間を広げるようにしました。
このほんのちょっと密接していただけの状態がカビの住処となるなんて・・もっと早くに気づけていたら、家具をズラすくらい容易い事だったのに。病気と同じで日々の生活においても先手を打つことの大切さを改めて思い知らされる出来事でした。
特に小さなお子さんや動物を飼われている方は、使えるスプレーや洗剤も気を配らないといけないため、より早いうちに対処したいところ。我が家のこれまで格闘したカビたちは、本棚・TVボードの裏やクローゼットの隅の壁紙、ベット裏(頭のほうの、壁に密着していた部分)、そして今回のソファの壁についていた部分などでした。
猫さんを飼われている方は、猫さんが人知れず吐いていた吐瀉物もどこかにないか気を付けてみてください(;’∀’) 猫はよく吐く動物ですし、上下左右自在に動き回るので、気づかないところに吐かれていてカビが生えているという、想像もしたくないことが起こっているかもしれません(;´Д`A “`
コロナウイルス感染症の予防の点からも、お部屋の通気性が良くなるように、家具の配置換えや換気の頻度を上げてもいいかもしれませんね。