HPM ビルバックさんのごはん
先日、お昼休みの時間にビルバックさんがごはんセミナーを開いてくださいました。
ビルバックさんはワクチンや、抗生剤、デンタル・関節ケアのサプリメントなどを提供している会社さんですが、この度新しく処方食も発売されました。
高たんぱく質、低炭水化物のフードとなり、グルテン(小麦澱粉)フリーの良質なごはんとなっています。高タンパクといっても、実際は適正たんぱく質量⬆️であり、本来必要とされるたんぱく質量により近づけたごはんであるため、ワンちゃん・猫ちゃんの体にあった栄養バランスとなっています。
このため、体が引き締まり、毛質・毛の色もかなり健康的なものへと生まれ変わるとか。実際にごはんを試してみた子のビフォーアフターも見させていただきましたが、『おぉ〜』と思わず唸るほどの変わり様。
ビルバックさんのごはんで、他と圧倒的に違うなと思うところは、『1回までならおかわりOK』というところでしょうか。
ダイエット開始直後は、やはり「もっと欲しい〜。もっとちょうだい」と訴える子も多いようですが、ビルバックさんのごはんは、次第に自分からおかわりを訴えることが無くなり、自然と食べる量が安定してくるとのこと。
たんぱく質が十分なので、満腹感・満足感も得られるそうです。
数日前、TV番組で、『たんぱく質の摂取を増やすと幸福感が増して自然とダイエットできる体になる』とやっていました。もちろん人だけでなく動物にも言えることなのですね。
たんぱく質は免疫細胞の元にもなるので、たんぱく質の摂取は免疫維持にも繋がります。
言われてみれば、院長の師匠である80歳超えの千葉県の動物病院の院長先生も、80超えていても『ステーキ大好き!』で、お肉をよく食べていました。元気だからお肉を食べられる。も正しいしれませんが、お肉を食べているから元気でいられる。の方がしっくりくるかもしれませんね。
最近我が家の猫(特に母猫の方)も体に締りがなく、筋肉も落ちてきたので、検証として昨日からごはんをビルバックさんのものに変えてみました。
味は美味しいようで、翌朝にはすっかり完食していました。
今後どう変わっていくか楽しみです。
この母猫はもともと青森県八戸で野良猫をしていたのですが、当初近所の人からは5〜6歳なんじゃないかと言われていたそうですが、そうなるともうすでに18歳、19歳・・・
意外に予想していたよりも若かったとしても16歳は超えているはずです。
野良時代から不思議なことに、病気にも寄生虫感染にもかかっていなかった奇跡の野良猫(笑)でしたが、我が家に来てからも病気一つすることなくきているので、まだまだ健康でいて欲しいものです。
亀島助教授の診療日
7月20日(土)は、北里大学獣医学部獣医学科第一内科学研究室の助教授である亀島先生が来院し、午後から診療をしてくださいました。
当院に到着してすぐ、院長と患者様のカルテを見ながら打ち合わせ。
私も含め、院長と亀島先生は同級生なのですが、まさか卒業して数年後にこんな風に一緒に知識と経験を合わせて患者さんの治療に携わることができるなんて、なんだか心にくるものがあります。
この日の亀島先生の診療は予約制だったのですが、12時〜1時間毎のご予約は全ての埋まってしまいました。
亀島先生は循環器の研究に取り組まれているので、この日の診療は循環器診療がメイン。元々心臓病で治療中の子のほか、高齢だからそろそろ心臓に異常がないか心配とのことで診察を受けた方もいらっしゃいました。
Dr.日下も一緒に診察に入り、エコーなどを見ていきます。
大学と違う超音波機器のため、機械操作は慣れないため院長が補助します。
心電図をつけながらのエコー検査。
心電図用の、手につける機械(電極)を袋から出した時、『えっ?!おやつ💘??』と飛びつこうとしていて、その可愛さに悶絶していた亀島先生・・🤠
亀島先生も、動物が大好きな、動物に対してとっても愛情をもって接してくれる先生です(@^ω^@)
血液検査や血液塗抹検査、レントゲンを組み合わせて評価することもあり、かなりのお時間をかけて丁寧に診てくださいました。
その中で、レントゲンを撮影した際に、胃の中に異物が発見され、急遽催吐処置をすることになった子も・・・
どの子の診察・治療方針も院長の見解とほぼ同じでしたが、抗生剤追加や薬容量の若干の調整をしてみることに。
この日以降も亀島先生と院長は連絡を取り合って、患者様の治療方針について意見交換をしています。少しでも皆さんの笑顔の毎日が長く続きますように。
そして夜は宮城県在住の同級生と一緒にご飯。
富谷市のステーキハウス、“らいおんの子”さんにて。(HPが無かったので、詳しくご紹介している方のブログをリンク先にさせていただきました)
院長と亀島先生ご夫婦と同級生獣医師とで行ったので、私はお留守番でしたが、送られてきた写真をみるだけでも美味しそうです。インスタではよく拝見していましたが、らいおんの子さんのハンバーグもとっても美味しそうですよ!売り切れになることも多いそうなので、訪れる時は予約した方がいいかもしれません。
たくさんのお花たち
先週火曜日に開院1周年を迎えてから、わざわざお祝いにといらしてくれた患者様や、
土日も『おめでとうございます』という温かいお言葉とともに、素敵なお花を持って来て下さった患者様、
『もう1周年になるんですねー!』と一緒に喜んでくださる患者様、
たくさんの方にお祝いしていただき、スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。
いただいたアレンジメントは待合室に飾らせていただいています✨
こんなに可愛らしいピンクのお花もいただきました🌸
心の中がポッと温かくなるような優しいお花です😊
4ワンズさんからのメッセージカード付きアレンジメント💖
改めて、2年目もどうぞよろしくお願いいたします!!
夏衣装の猫さん
久しぶりのこの子が先日、月曜日に来院しました😌
今回はちょっと体調が優れず、予定より早めのご来院だったため、いらっしゃると聞いたときとても嬉しかったのですが、同時にとても心配でした。
動物病院スタッフ側からすると、患者様🐶🐱に会えるのはとても嬉しい! ・・反面、病気で具合が悪くて来ることも多いので、素直に喜んでいいものか・・ということも多々あります。
この日は背中に『祭』と書かれた法被と、ひょっとこのお面のついたほっかむりで登場😊
さらにお色直しもして、ムームー姿☺️🌺
後ろもお花たくさんでとっても可愛いです🤩🌼
そしてさらに白雪姫姿も😍
後ろ姿も・・
茶色の毛に白雪姫の鮮やかな衣装がとても似合っています😉
この日はこの子の飼い主のお姉さんも衣装を合わせていらっしゃり(法被と浴衣で夏衣装)、2人並んでいる姿がとてもとても素敵でした。
『言葉がなくても、 ね、わかるでしょ?』
猫ちゃんがお姉さんに何か心を通してお話しているようです。
いつも行くお気に入りの場所には行かず、この日の待ち時間はずっと歯医者さん側の涼しい砂利の感触を楽しんで休んでいた猫ちゃんです。
不調で来院した猫ちゃんですが、帰宅した後は缶詰をたくさん食べられたようでとてもホッとしました。
7月は寒くなったり暑くなったり、暑いにしてもムシムシと気だるい天気。気軽にエアコンや服装で調整できない動物たちにとって、この気候はかなり負担になっているみたいです。
病院という場所なので、なかなか『来てね!』とは言いづらい場所ですが、私たちは動物の患者さんだけでなく、飼い主さんと会えるのもとっても楽しみにしているので、またこの先の秋も、冬も、新しい年も、桜の時期も、笑顔でお会いできる期間ができるだけ長くなればいいなと願っています。
本当に、こんなにも動物たちのことを愛している、心があったかい飼い主さんと縁をもつことができたなんて、私たちもとても幸せなことだなと心から感じています。
1周年
本日2019年7月16日、当院は無事1周年を迎えることができました✨
ちょうど今日は火曜日で休診日であったため、ホテルでお泊まりしている可愛い猫ちゃん1人だけとの1周年記念となりました。
この7月16日はナナイロの日として、“虹の日”でもあります。
雨上がりに虹を見つけた時のように、少しの悲しみの後にも希望を見出せるような、そんな動物病院にしたいな。とこの日を開院日に選びました。
この1年前の前々日・前日は内覧会をいたしましたが、院長が石巻勤務時代・泉大沢時代からお知り合いの患者様に来ていただき、温かいお言葉やたくさんの素敵なお花などをたくさんいただき、まだ殺風景だった待合室が一気に笑顔で華やいだのを今でもはっきり覚えています😊
開院してからこの1年の間に、新しい出会いもあり、またせっかくいただいた出会いにも寂しいお別れが数々ありました。
その中で動物たちは飼い主さん家族が来ると、病気でぐったり・元気がない時でも立てるようになったり、表情に明るさが戻ったり、全く食欲がなかったのに食べるようになったりと、飼い主さんの愛の力は医学に勝る!という場面を私たちは何度も目にしました。
そんな場面に立ち会うと、動物たちを本当に元気にするものは、飼い主さんの愛以上のものはなく、私たちは本当にただほんの少しのお手伝いをしているだけなのだと思い知らされます。
私たちがどんなに知識を持っていても、最新の医療機器を持っていても、技術を持っていても、治してあげたいという気持ちをもっていても、飼い主さんがその子の不調に気が付いて、連れて来てもらえなければ治療の一歩も踏み出すことができません。
もっとああしてあげたらよかったのかな?
あの時こっちの選択肢を取っていればよかったのかな・・
あの子に対して精一杯のことをしてあげられただろうか。
うちに来てあの子は幸せだったかな??
動物たちが虹の橋を渡る時には、飼い主さんの心の中に色々な思いが巡ることもあると思いますが、家族と同じ時間を過ごし、どんな時でも一緒にいて、飼い主さん家族に生かされてきたからこそ、その子は一生を終えることができたのだと思います。ご家族様がその子に『愛してるよ』と想っているのと同じく、動物たちも『愛してるよ』と伝えたい気持ちをもっています。
私たちが知り尽くせない、飼い主さんと動物たちの出会い・生活・絆。
少しでもみなさんご家族の幸せな毎日が長く続きますよう、2年目も精進していきますので、スタッフ一同どうぞよろしくお願いいたします。
また何かご不明な点がありましたらお気軽にご相談いただければと思います。
そして・・・ 可愛い我が子へメッセージを送ろう!!というミニイベント(?)をしております。 ぜひご参加ください☺️ 受付にメッセージシールを置いておりますので、可愛い我が子へ一言メッセージをどうぞ💖
さらに明日はガーベラブーケ前にささやかな1周年のプレゼントをご用意しております。どうぞお持ちくださいね。
おじさまと猫 第3巻!
犬猫を販売できる時期が生後56日以降と法改正が可決されたと前回のマイクロチップの記事でご紹介しましたが、ナイスタイミングで、『おじさまと猫』の第3巻が発売されました。
何がナイスタイミングなのかというと、この巻のお話には、幼少期に兄弟と過ごすことの大切さがとてもわかりやすく描かれているものがあるからです。
以前私が早とちりでLINE配信で第2巻にその話があると言ってしまいましたが、実際は第3巻にずれ込んでいましたσ^_^💦
LINE配信の前に桜井海さんにも病院のサイトで紹介して良いかツイッターのダイレクトメッセージで確認していたのですが、また改めてご紹介・・
“ありがとうにゃ”でジワっときてしまいます・・・。
第3巻にはふくまる(猫)が去勢手術のため病院に預けられる回もあるのですが、そちらも飼い主さんの気持ちがうまく詰め込まれた回で、すごく良いお話でした。
第1巻・第2巻も感動作品ばかりですが、第3巻は動物病院おすすめ漫画!!!と言える内容となっていますので、当院お越しの際は是非お読みくださいね。短編なので、少しの待ち時間にもサラッと読めると思います。
マイクロチップ
さて、以前の記事で改正愛護法について少し触れましたが、今回は改正愛護法で何が変わったのかをお話ししたいと思います。
まず、動物の虐待についての罰則が強化されました。
旧動物愛護法では、動物の殺傷については、2年以下の懲役または200万円以下の罰金であったものが、5年以下の懲役または500万円以下の罰金へと厳罰化されました。
動物の遺棄に関しても、100万円以下の罰金であったものが1年以下の懲役または・・に変更に。
そして、動物の販売に関しては、生後56日以内の販売は厳罰化になります。
犬猫は生まれてから生後3〜4ヶ月の間にお母さん犬や他の兄弟と触れ合い、“犬づき合い”を学びます。例えばどれくらい噛んだら怒られるのか。兄弟と遊びを通じて徐々に感覚として覚えていきます。この“自分以外の動物”との触れ合いかたを学ぶことができないと、加減を知らないで大人になり、手がつけられない犬・猫になってしまいます。
上記の法律はあまり飼い主さん本人に直接関わることではありませんが、次の内容は少し知っておいてほしい法律です。
ほとんど全ての飼い主様に関わってくる法律が、マイクロチップの装着に関しての法律です。
マイクロチップとは、肩甲間部に入れる個体識別を行うためのとても小さなICダグで、内部にはICチップとアンテナが入っています。大きさは8~12mmほどの円筒状で生体適合ガラスに覆われています。
生体への影響はほとんどなく、この装着によって具合が悪くなるなどといった報告は今の所無いようです。レントゲンやCTも問題なく取れます。MRIに関しては装着部分付近5cmくらいに若干画像の乱れができるようですが、それもほぼ診断に影響の無いところになると思います。
このマイクロチップを入れることにどんな利点があるかというと、首輪や名札などに比べ、生体からの脱落がないため、汚れや紛失のリスクがないというところです。ただし、マイクロチップを挿入するだけでは意味がなく、マイクロチップを入れた後に登録を行わなければいけません。
マイクロチップには15桁の数字が記録されており、専用の機械でこの数字を読み取り、これを元にその子の情報を割り出します。
東日本大震災では、マイクロチップは入っていたものの、登録をしていなかったために飼い主がわからなかったという事例が多数ありました。
ではマイクロチップさえ入れていれば首輪や名札は必要ないのか。というと、そうでもありません。
マイクロチップは専用の機械がないと読み取れず、さらに読み取っただけでは飼い主さん情報を知ることはできません。
このため、迷子のワンちゃん・猫ちゃんを見つけたとしても、すぐに飼い主さんの元へ返してあげることはできません。
どんな人にも、『この犬(or猫)は私の家の犬(or猫)ですよ〜!』と手軽に知らせることができるのは、やはり首輪や名札への記載になります。
このマイクロチップの装着は3年を目処に施行されるようですが、当面の間一般の飼い主さんは努力義務となるようです。
しかし努力義務。といっても、迷子になったら・・災害で離れ離れになってしまったら・・ということを考えると、この愛護法の改正をきっかけにマイクロチップの装着をご家族で考えてみるのも良い機会かな思います。
ペットショップさんからワンちゃん・猫ちゃんを迎い入れたという方は、ペットショップさんの方ですでに入れられていることも多いので一度ご確認ください。まだ入ってなくて、これから是非入れたい。と言う方はあらかじめ病院までその旨をお伝えいただければチップの方をご用意いたしますのでLINEまたはお電話にてご連絡ください。
改正愛護法の変更点は以下にまとめてみました。
〜うちの子へ贈る オリジナルフードボウル作り〜
7月7日は〜うちの子へ贈る オリジナルフードボウル作り〜を開催しました!
ポーセラーツを使っての、世界で一つだけのワンちゃん猫ちゃんに贈るオリジナルフードボウルです☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
場所は、積水ハウスさんのパビリオンを借りて。
今回はほとんどがワンちゃんを飼われている方のご参加でした(^^)
事前にポーセラーツの先生に、参加者の方の飼われている犬種をお伝えしていたので、それぞれのシルエットが用意されており、みなさん自分の子に似たシルエットをなぞって無地の色付き転写紙に写し、それを切り取って白磁器に貼り付けていました。
どの色のシルエットにしようか。も悩むところですが、シルエットもいくつかご用意してくださったので、自分の子に似たシルエットはどれかな?と、それもまた楽しい悩み事になっていました^^
足などは線が細くカッティングもなかなか難しい作業でしたが、みなさんとても上手にカットされていました。
水につけた転写紙を食器に貼り付け、空気や水を丁寧に抜いていきます。ここで空気が入ってしまうと仕上がりが綺麗にならないので集中して行います!
事前に、犬種名などを書いた簡易的な名札をお配りしていたので、それを見て『〇〇飼ってるんですね〜』とお話されている声もチラホラ。遠くは石巻からご参加くださった方もいらっしゃいましたが、この場をきっかけに、お散歩の時にご近所でばったり会ったりしてまた飼い主さん同士の縁が広がるといいなぁと思っています。
4頭飼われている多頭飼いの飼い主さんは、親子で手分けしてフードボウル作り☺️
今回、ポーセラーツの先生の方でワンちゃんのお名前をカットしてきてくださる予定だったのですが、機械の不調でご用意できなかったので、飼い主さんの方で転写紙より選んで組み合わせる流れになりましたが、逆にとっても素敵になったなという印象✨✨✨
それぞれでシルエットの色も違うし、名前のフォントも色も違うし、個性あふれる、
本当に世界で一つだけのフードボウルに仕上がっていました❤️
お店で売られていても全く違和感がないくらい可愛い作品ばかり❗️
上からの撮影がメインですが、サイドや裏面も転写紙を貼れるので、そこにもそれぞれのこだわりが🤩💕
お皿の表の底面にはワンちゃんのお名前を、裏の底面には飼い主さんのお名前を入れていらっしゃる方もいて、それも面白い・ナイスアイディア😆💖可愛くて素敵だなと思いました。(お写真撮り忘れて残念!)
グルッと一周、どこを見ても『可愛い〜』の言葉が出てしまいます・・。
女の子男の子で色違いを作られたり。
自分の子とそっくりな転写紙を見つけて裏に貼られたり・・。
ワンちゃんのお誕生日を入れている方も・・❤️
12時半〜15時までの間で仕上げなければいけない中、4頭のワンちゃんの食器も無事完成!
4匹のワンちゃんの名前を全て貼り付けるのはなかなか時間のない中難しかったので、頭文字を入れておられましたが、それがまたすごくおしゃれ✨
女の子はピンクのお花、男の子は青いお花、パピーの子は小さな頭文字にしたりと、工夫が見られる素敵な作品たちです!
そんな私も途中から参戦し、1ボウル作りました😁
我が家は猫も犬もいるので、表は猫さん、サイドには犬を配置しました。
そして全ての作品がこちら🌸
可愛い13個のフードボウルたちです💕
制作中は沈黙の時間もあるくらいみなさん真剣に取り組まれていて、自己紹介や談笑のお時間は取れませんでしたが、また今度も楽しいワークショップの企画をしたいなと考えています。
『こんなワークショップをしてみたいな。』とか、『こんなお教室を開いているお知り合いがいるよ。』とか、『次回は別なポーセラーツをつくってみたい!』などありましたらどんどんご意見くださいね😉
ポーセラーツはただいま先生の方で窯焼きしている段階です。仕上がりがとっても楽しみです♬
狂犬病の恐怖
今朝の情報番組で、山口県周南市の公園で野犬が急増し市民生活に影響が出ているというニュースを見ました。
私が小学校だった頃はよく通学途中に野良犬or迷子犬を見かけたものですが、最近は“飼い主さんの意識”も、“動物の命に対する意識”も高くなったため、あまりその様な犬たちは見なくなったなぁ。と思っていたところですが、まだまだ地域としてそのような場所は残っているのですね・・
おそらく山口県の野良犬は初めは1頭2頭の捨て犬から始まったと思いますが、今では何十頭にも増えているようです。
もちろん野犬が多くいる地域は全国他にもあることと思います。
山口県周南市には外国からの船が出入りする港もあり、海外から狂犬病に感染したネズミやコウモリが入り込んでしまった場合、管理されていない(ワクチン未接種の)野良犬がそのネズミを食べたり、逆にそれらに噛まれるなどして狂犬病が広がってしまう可能性があります。 周南市のHP上に狂犬病が持ち込まれる可能性について記載した記事が今では削除されてしまったとのことですが、いくら50年以上狂犬病の発生がない清浄国だったとしても、海外では狂犬病によって多くの人たちが命を奪われていますし、海外の船が出入りしている以上、いつ狂犬病が発生してもおかしくないと考えていていいと思います。
世界的に見て、狂犬病の清浄国は日本、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、アイルランド、アイスランド、グアム、ハワイ、スウェーデン、フィジー(フィジーについては検疫が十分でないという意見もあるそうです)
2013年まで台湾も清浄国として数えられていましたが、イタチアナグマ143例、ネズミ1匹、犬1例に狂犬病の感染が確認されて除外されてしまいました。
このように海で囲まれていて清浄国と言われていた国でさえ気づかない間に感染が広がっている可能性がありうるわけです。
狂犬病ウイルス自体は空気に触れるだけで死滅するほど弱いウイルスですが、潜伏期間が1ヶ月〜3ヶ月、長ければ2年、3年と、発症するまでにかなり潜伏期間を要することが、感染を拡大させてしまう原因になっています。
狂犬病ウイルスは傷口から神経を伝って、日に数ミリずつ中枢神経(脳)へ向かって移動するため、首などの脳に近い部分を噛まれた場合は発症が早く、足先など脳から離れた部分を噛まれた場合は発症が遅いという傾向があります。
一度発症すれば100%死に至るという恐ろしい病気。これは世界を震撼させているエボラ出血熱の致死率(50%前後)を大きく上回り、またその病気を発症してからの亡くなり方もとても悲惨なものです。
『狂犬病』という名前だけを見ると、犬が凶暴になる病気かな?と思われがちですが、狂犬病は恐水症とも呼ばれ、犬だけでなく哺乳類全般に感染し、水を見るのも恐ろしくなるほど嚥下時に痛みを伴います。このため、唾液の過剰分泌、食欲不振、不眠となり、病気が進行すると風や光にさえ痛みを感じるようになります。
学生時代狂犬病を発症した子供のビデオを授業で見ましたが、とても悲惨なものでした。
そして自分が発症してすぐはまだしっかりした意識も残っているため、自分が段々と狂っていくのが認知できてしまうため、精神的にもとても辛い病気だと教わりました。
狂犬病については厚生労働省のHPにも色々と詳しく載っていますので是非一度ご覧いただければと思います。
日本では何十年も感染が確認されていない狂犬病ですし、ほぼ全ての飼い主さんが飼い犬にワクチンを摂取していると思われますので知り合いのワンちゃんに噛まれてしまった・・・狂犬病にかかったらどうしよう。とすぐに不安になることはありませんが、海外に渡航された際は注意が必要です。
特に東南アジア・アフリカなどへ行く際は特別気をつけなければなりません。
狂犬病の人へのワクチンについては検疫所のHPに載っています。
日本にも狂犬病の暴露後ワクチンは存在していますが、近くの病院に行ってすぐ打ってもらえるものではなく、数もかなり限られたものですので、海外で犬に噛まれた際は躊躇することなくすぐに現地の病院を受診する様にしてください。
また、何よりも犬を飼われる方には狂犬病ワクチンは犬の命を守るためではなく、人間の命を守るためのワクチンであることを忘れないでいてほしいです。もちろん大切な家族の一員であるワンちゃんの命は大事。
でも、面倒だから・どうせ日本は狂犬病がないから・たくさん注射を打たせるのは可哀想だから・高齢だし。という理由から狂犬病ワクチン接種を怠ったことが原因で、その大切なワンちゃんが他の人の命を奪ってしまうことになったら・・。
自分にも大切な、かけがえのない家族がいるように、周りの人にも大切な家族がいます。
どうか『どうせ大丈夫』と思わず、この狂犬病という病気について少しでも知っていただければと思います。
日本が50年以上も狂犬病正常国でいられるのは、狂犬病予防法が施行されて以来、毎年狂犬病ワクチンを接種し、予防に努めてきた皆さん1人1人の努力があるからです。
先月改正動物愛護法が成立しましたが、動物の虐待はもちろん、動物愛護法で定められている通り動物の遺棄も立派な犯罪です。飼えなくなったからといって遺棄した動物が、将来狂犬病を広げる原因となった時、この大きな責任を果たして負えるのでしょうか?
どうか軽い気持ちで命を飼わない・軽い気持ちで命を手離さないでください。
一度信頼した人に裏切られるのは人間でも辛いこと。裏切る人間は世の中にいるとわかっていても、それでも傷ついてしまうものです。それが純粋な気持ちで接してくるワンちゃん・猫ちゃんの場合、一度裏切られて傷ついてしまった場合、もう人を信じられないと感じてしまうのはとても自然なことではないでしょうか。心が傷ついて、人に対して不信感から攻撃してくるのも理解できない事ではありません。
犬も猫も他の動物たちも、人間と同じ命があります。そして人間と同じ心があります。
一緒にいて幸せ・何かをして楽しい・辛いことをされて悲しい・嫌なことをされたら怒る・怖いことがあれば怯える。という感情をもっています。
ACジャパンさんのCMでも度々取り上げられますが、動物の殺処分は昔に比べて減ったものの、依然として行われています。
その殺処分により命を奪われた犬猫の死因は、炭酸ガスによる窒息死ではありません。
本当の死因は、捨てた人の、『大きくなった・こんなに臭うと思わなかった・飽きた・家族旅行に行けないから・年をとって世話が大変になったから』という身勝手さからです。
飼いはじめる前に、この子はどれくらい大きくなるのか、どんな病気になりやすい犬種なのか、手入れはどれほどの頻度必要なのか、旅行に行くときに預けられる場所はあるか、自分が病気になったり、年をとって世話が大変になった時、動物のお世話・入院時の預かりを手伝ってくれる人はいるか。あらかじめ確認しておくようにしましょう。
今回は文章ばかりの上、とても堅苦しい内容で、長文になってしまいましたが、大切なことなので書かせていただきました。
8月のお盆期間中は当院は通常通り診療しておりますので(定休:火曜/お盆期間中は木曜午後予約Stop)、旅行や帰省により動物たちの預け先が無いなどございましたら受け入れておりますのでご相談ください。
あじさい寺
6月も終わり、今日から7月ですね!
しばらく雨の日が続きましたが、今日は久しぶりの曇り。この梅雨の時期は寒暖差があったり台風などで気候が目まぐるしく変わるため、喘息が起きやすい時期と言われています。
実は院長からの遺伝で、我が子はみんな喘息もち・・・案の定一番下の子は数日前から喘息を発症し、吸入治療をしています。
さらに湿気が増えるこの季節は喘息発作の引き金となるようなダニやカビなども増えるので、注意が必要です。
“喘息天気予報”というサイトもあるようなので、興味のある方はチェックしてみてください。
さて、そんな雨続き・湿気まみれのこの梅雨の季節に、何か楽しめるところはあるかな?と、以前から気になっていた、仙台市の資福寺というところに先週行ってきました。
この資福寺はあじさい寺で、本堂に着くまでの道にたくさんのあじさいの花が咲いていました。
ボルゾイ🐕を連れたご家族さんもあじさいのお花を楽しんでいましたが、この日は蒸し蒸し暑かったので、ワンちゃんは道に寝そべって休んでいました😅
こんなカラフルな紫陽花も。
紫陽花といっても様々な種類がありますよね。
まだこの訪れた日は見頃より少し早めだったので少なめの開花でしたが、今の時期はもう満開になっているのではないかな?と思います。
雨に濡れて輝く紫陽花のお花も美しいですね。
ちなみに、この紫陽花の根っこ、葉っぱ、蕾にはアミグダリンという毒素が含まれているため、人間はもちろん、ワンちゃん・猫ちゃんも食べてしまわないように気をつけなければなりません。
もしも口にしてしまった場合には、すぐに吐かせて胃洗浄などの処置を行わなければいけないので早めに動物病院に連れていってあげてくださいね。
資福寺もそこまで広くないので、ワンちゃん連れでお出かけするのもいいスポットだと思います。
ただし、コインパーキングから少し離れてしまうのが難点ですが・・ご興味のある方は是非😀
ちなみに病院の受付カウンター下には、現在パッと明るくなるようなひまわりのお花を飾っています。淡いレモンイエローのひまわりです。
体調の崩しやすい季節の変わり目は、お腹の弱い子であれば毎日のご飯も消化の良いものに変えてみたり、呼吸器の弱い子であれば空気の入れ替えやお部屋の湿度調整を気をつけるなど、早め早めの予防を心がけてあげると良いと思います。
また、避妊手術を行なっていないワンちゃんなどは子宮蓄膿症を発症してしまうリスクを念頭に体調の変化に注意してあげてください。また、『今さら避妊手術しても遅いかしら・・』と迷われている方も、乳腺腫瘍のリスクは下がりませんが、子宮蓄膿症のリスクは無くなるので中年齢以降の子でもご相談くださいね。