スタッフブログ

2023.01.18

くさか違い

今日は、当院開院以来たびたび起こるお話を・・・

 

当院は、みなさん知っての通り、院名が “くさか動物病院” ですよね。

日下院長がやってる病院だからわかりやすくくさか動物病院と命名したのですが、

実は、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、同じ病院名の動物病院が埼玉県にもございまして・・・

開院以来、埼玉県の方の病院と間違えられてたびたびお問合せがございます😅

 

LINEのメッセージで、見覚えのない患者様から「おせわになりました」の、ご丁寧なメッセージが届いたり、埼玉の病院で行なっている治療法についてのお問合せがあったり、

逆に当院の木曜午前の予約を取ろうとして、埼玉のくさか動物病院さんの方で予約を取っていたり・・・

(当院の予約診察は木曜午前だけです。現段階では基本的にその他の日は予約制ではございません。)

その他、「本日or近日来院予定」とのことでご連絡をいただいていて、その後何も音沙汰なく、ご連絡後いらっしゃらない方がたびたびだったり。。

 

極め付け、年末に驚愕したお話のことですが、

いつもお世話になっている業者さんが来院され、注文内容について直接確認したいとのことで私が呼ばれ、担当の方からパッと見せられたFAX用紙を見たところ、うちの院長の文字でしたので(スタッフの字であればスタッフに確認するのですが)、『あぁ、うちの院長が書いてFAX注文をかけたんだな。』と思い、内容を確認しに院長のところに行ったのですが

うちの院長は「え?そんな注文したっけ?」という、なんだかよくわかっていない様子。診察が終わってから対応するように伝えて私はその場を去ったのですが、後ほど院長がその業者さんが持っているFAXを確認したところ、埼玉のくさか動物病院さんによる注文用紙だったというオチ。

 

その話を聞いて、「ちょっと待って!!だってあの字は間違いなくあなたの字でしょ?!!」と、耳と目を疑いました(笑) 

スタッフにFAXの字を確認してもらっても、「え??コレ、(うちの)院長先生の字ですよね??」「だってだって、このkusakaの書き方だって一緒だし! (うちの)日下先生が書いたとしか思えない!!」という、スタッフまでザワザワする始末。

そのFAXを、埼玉の日下先生が書いたのかどうかは不明なのですが、まさかここまでの勘違いエピソードが出てくるなんて・・・別なスタッフさんが書かれたとしても驚きです。

2022年最後にして最大のビックリ事案でした。

 

ちなみに、埼玉の方の先生は我々の6個上の大先輩なのですが(大学は違うようです)、卒業してからご自身の病院を開院するまでのスパンも一緒ですし、なんとなくですが、雰囲気も似ているような???(もちろんあちらの先生の方が素敵そうな雰囲気ですが!)

 

距離が離れていますし、コロナ禍でセミナーもオンラインのものが多くなってきているため、直接お会いする機会はほぼほぼないかと思いますが、いつかどこかでバッタリ・・。なんてことがあったらいいなぁと私が勝手に思っております😆

(ちなみにうちの院長は以前、「埼玉の患者さんから連絡がありましたよ。」という事をお伝えするため、あちらの日下先生の病院にお電話かけたことはあります。)

 

というわけで!!

双方の病院取り違えには十分ご注意くださいね!

 

 

2023.01.16

迷子対策

新年になってからすでに1ヶ月の半分が過ぎました。

すでにHP新着情報やインスタでもお知らせをしておりますが、迷子の猫ちゃんを探しているというお問合せが続いております。(1名は南光台、1名は東向陽台です)

どうかどうか、無事に二人とも見つかりますように・・・

 

猫ちゃんが逃げ出してしまった場合、その子が使っていた臭いのついた猫砂をお外に置いておいたり、ご飯温めて香りが立つようにした状態で置いておくと、臭いを頼りに戻ってくる場合もあります。

ただし、外に出て警戒心が強くなった状態で捕獲となっても、再び逃げられてしまったりとなかなか難しいものがあるため、捕獲機を貸し出ししてくださるところにご相談してみることをおすすめします。

 

また、誰か知らない人に保護されてそのまま飼われたり、譲渡されてしまう場合などもありますので、マイクロチップの装着をおすすめいたします。(ペットショップやブリーダーさん経由の子だと今では大抵装着されていますが、装着されただけで登録まで進んでいないと飼い主様情報が不明のままとなります。是非マイクロチップをつけたら登録まで完了してあげてくださいね。)

マイクロチップは、GPSのような機能はありませんが、首輪のように外れる心配もありませんし、どこどこの誰々に飼われている〇〇という子です!という情報が消えることなく記録されるものです。

大抵保護された際は、動物病院だったり保健所に持ち込まれるパターンが多いですが、どちらの場合もマイクロチップの有無は確認してもらえます。マイクロチップが付いていると“この子は飼い猫だったんだね”と認識してもらえるので、お家に帰れる可能性がグンと上がります。

 

最近では、首輪にApple製品のAirTagを付けているワンちゃん・猫ちゃんもチラホラお見かけするようになりましたが、AirTagは外れてしまったり、近くにiPhoneがないと居場所検知できなかったり(誰かしらのiPhoneがあればいいらしいですが)という若干の不便さもあります。

できればどちらかだけでなく、誰からも確認できる首輪に名前連絡先を記入し(これにプラスAirTagもつけたら、なお心強いです!)、なおかつマイクロチップも装着すると良いですね。

 

 

また、

ワンちゃん・猫ちゃん両方注意しなければならないことですが、

お散歩中や脱走時に、道端にの入った餌が撒かれていて、それを食べてしまって瀕死の状態になってしまったり、

農薬散布の時期などはその影響から体調悪くなって戻ってきたり、

人懐こい子の場合、悪意のある人に連れ去られてしまったりという事件も悲しいことに存在するため、お外に出る際は十分気をつけなければなりません。

このため、ワンちゃんも、ロングリードでのお散歩は飼い主さんも咄嗟の出来事に反応するのが遅れてしまうため、使用時には細心の注意が必要です。ぜひリードは飼い主さんの手の届く範囲など管理できる長さでのご使用をおすすめいたします。

 

まだ1月ですが、春先暖かくなってくると、脱走する子や、控えていたお散歩を再開する子が多くなります。

ぜひ身の回りの道に不審物がないか(なぜか落ちているお菓子やお肉などは要注意)、万が一脱走した時の対策はなされているか、是非ご家族と話し合う機会を設けてみてもいいかもしれません。

 

↓病院の鍵を無くすと大変な事になるので、私もつけているAirTag(エアタグ)。

これはGPS機能があって、アプリ上から“探す”機能で、どこにあるのか示してくれます。音を鳴らすこともできるので、部屋の中で具体的に探し当てることもできます。(ただし、小さーーい音しか鳴りません・・・涙)

2023.01.14

迷子のお知らせ(追記あり)

迷子になっています

アメリカンショートヘア男の子3歳が、東向陽台3丁目付近で行方不明となりました。

もしも保護された・見かけたという方がいらっしゃいましたら当院までご連絡いただければと思います。

 

【追加】南光台にて迷子の猫ちゃんです。

2023.01.06

あっという間に2023年

9月の時点で、「なんかこうしている間にもうお正月とか来ちゃいそうだよね。。」と話をしていたら、本当にあっという間にクリスマス・お正月の時期になり、あっという間に新年過ぎて早○日・・・

昨年のことですが、11月にスタッフの体調不良と、院長のヘルニアが悪化し、長めの臨時休業を頂きました。

いつもは冬の時期になると、膀胱炎尿路閉塞・その他の急な疾患(避妊手術をしていない高齢のわんちゃんの子宮蓄膿症など)で重症な子なども重なることもあるのですが、今年はむしろ閑散としておりまして、駐車場に台も車が停まっていない。なんて日もしばしばでした。

ご家族全員が順番にコロナウイルスに感染し、結果1ヶ月外出できなかった。というお話や、院長の腰を心配してくださり、来院を控えていらっしゃった方もいたようでした。

コロナウイルスは感染者数が高止まりで、加えて今年はインフルエンザの流行が追加されそうで、一層の警戒が必要になりますね。。(当院では変わらずご来院の患者様には不織布マスクのご着用等の感染対策を継続をお願いしておりますのでご協力をお願いいたします。)

どんな病気や事故でも、何か大きく1つ普段の生活の流れを変えるようなことがあると、途端にリズムが狂い、時間的にも体力的にも、経済的にも余裕がなくなってしまいます。

災害時の防災グッズとまではいかないまでも、普段わんちゃん・猫ちゃんのお世話している方がお世話に携われなくなった時も、お薬の場所だったり、フードの与え方だったり、持病歴だったりがすぐにわかるようにノートに記して置いたり、一まとめにしておくことはいざと言う時役立つかもしれません。(まれに飼い主さんではない・普段のことは全くわからない。という方が普段と違う病院にお連れになることがあるため、代理の方がわんちゃん・猫ちゃんのお世話をすることになっても良いように準備しておくと良いかと思います。最近では100円均一にも動物用の可愛い言付けノートが売っています。)

 

さて、去年から書きたいことがたくさんあったのに何も更新できないまま2023年に突入してしまったので、まず2023年の新しい話題から。

年明け一発目の話題はおめでたい話題から!

インスタストーリーにはすでにアップした話題ですが、待合室が幸せいっぱいのホワホワした雰囲気に包まれた朝。

院長が女性たちに囲まれています。 どうしたのでしょう???

1月5日の日付が変わってから早朝にかけて、上の写真のトイプードルさんが4匹の可愛い子犬たちをご出産されました😊

前回も当院で出産経験のあるトイプードルさんなのですが、前回は4匹中1人逆子で死産になってしまい、今回もやや難産気味だったので院長は夜通し付きっきりで出産の介助を行いました。

このため、無事今回は4匹とも元気な産声を上げ、お昼にはご帰宅することが出来ました。

前回は死産した子も含め4匹とも男の子、今回は4匹中3匹が男の子という男の子率高めの傾向の出産。女の子が生まれたらいいなぁ。と希望していると、男子が生まれがちという、人間の方でもよくある現象がここにも。

ともあれ、無事新年に可愛い命の誕生を前にして、みんなが幸せをお裾分けされているのを見て私もとっても心が温かくなりました。

こういう時に、コロナ禍でずっと他人と距離をとらなければならない生活だったけれど、至近距離で同じ気持ちや体験を共有できるって素敵なことだな。と改めて感じました。

今年は感染にも気をつけつつ、以前と同じような楽しみ方・経験もより一層復活していくといいなと思っています。

2022.12.19

ベガルタ謝恩会のお話

なんと下書きのままになっていた記事があったので慌てて投稿します😂

(もう1ヶ月以上経っちゃってるよ・・・)

 

インスタでもご紹介しましたが、先日ベガルタ仙台のスポンサー謝恩パーティーに参加してきました。

スポンサーになってすぐにコロナ禍に突入してしまったため、今回が参加となります。

当日は、午後を休診にし、院外の仕事を済ませても十分に余裕をもって行くことができるはずの予定でいたのですが、思いの外時間がなく、、

パーティー開始の30分前にようやく向かえる状態になったのですが、家を出る直前に大きなトラブルが発覚し・・・

トラブル解決をしていたらもうパーティが終わってしまうという事態に直面してしまいました。

しかし『モウオワッタ・・・』と絶望していたところ、なんとか解決策が見つかり、開始直前に会場に滑り込むことが出来ました。

初めての参加なうえ、時間ギリギリに到着したため、右も左もわからない状態で、どのように参加していけばいいのかわかりませんでしたが、とりあえず念願だった選手からサインをもらうことと、一緒にお写真撮ることに尽力してきました^^;

選手の皆さんは、実際にスタジアムや画面越しで見るよりずっと背が高くて、身長の低い私は、まさに見上げるような形での対面でした。特にキーパー選手はやはり大きい!!

選手の中には、〇〇で会ったの覚えてるよ!と言ってくださった方もいて嬉しかったです。

 

コロナ禍前は選手と一緒にお食事したりする時間もあったようですが、今回はお弁当をお土産にお渡ししていただきました。私は内田選手から渡してもらいましたが、選手からお土産もらうってなんだか特別感です^^

パーティがなくても毎年営業の方から記念のお酒はお届けしてもらったりしていたのですが、今回はお弁当と共に入っていて、今年はベガルタのロゴ入りのやくらいビール(非加熱の生ビール)でした!

今年は院長はスタジアムに1度しか訪れることが出来ませんでしたが、来年はもう少し応援に行けたらいいなと思っています。

最後のホームでの試合、声出し応援もあってとても迫力を感じました。

感染症の不安もありましたが、やはりサポーターが一体となって応援できるって力になるんだなと思いました。

いなくなってしまう選手も多くて寂しいところではありますが、来年もまた新しいベガルタ仙台に期待です!!

2022.11.15

良い歯にしよう

先日、積水ハウスさんの総合案内センターをお借りして、ビルバックジャパンさんによるデンタルセミナーを開催いたしました!!

今回も、あまり密にならないように。と、プレゼント付き企画であったことから、参加者は5組様までとさせていただきました。

ワンちゃん・猫ちゃんの歯の構造から、人との違い、口腔内の環境が全身の健康状態にどのような影響を及ぼすのか、ケアはどのようにしたらいいのかを、担当のAさんにわかりやすく説明していただきました。

参加してくださった皆さんも、質問コーナーの際に積極的に質問してくださり、ワンちゃんに対する(今回は参加された皆さんはワンちゃんの飼い主さんになりました。)愛情の深さがとても伝わってきました。

今回のプレゼントも豪華で、このためだけに参加しても良い!というくらいの内容となっていました^^

 

そして、この日はちょうどお昼にスケーリング(歯石除去)の処置があり、病院ではまだ若いワンちゃんの処置が行われていました。

ワンちゃん猫ちゃんの中には、成長しても乳歯が抜け切らず、残ったままになっている子もたまにいるのですが、この子も乳歯が残っていて、その部分に特に歯石が付着していました。

乳歯が残りがちな部分は、上顎の犬歯に多いのですが、この子の場合は奥の、臼歯部分の乳歯が遺残していました。

若くてもこのように汚れが付着している子は珍しくなく、

3歳以上の80%の子が歯周病などの口腔疾患に罹患していると言われているのは、およそ3日ほどで歯の汚れが歯石となってしまうからです。

毎日食後の歯磨きが難しく、さらに口腔内が歯石を作りやすい環境になっているわんちゃん猫ちゃんは、若くてもこのようにあっという間に汚れが蓄積していってしまいます。

こちらのワンちゃんは、飼い主様が早期にスケーリングを検討してくださったおかげで、重度の歯周病までには進行せず、比較的表面の歯石を削るだけで綺麗にすることができました。

これがもし歯周ポケットの奥深くまで歯周病菌に侵されてしまうと、歯槽骨といって歯の根本の骨まで溶かされてしまい、顎の骨が折れてしまったり、鼻の方にまで穴が空いてしまいます。

この子は歯石を除去するだけでなく、遺残していた乳歯も抜歯いたしました。

一緒に暮らす人間のご家族にとっても、決して良い影響が無いワンちゃんの歯周病。 全身状態に影響を及ぼす前にぜひ気にかけてあげてくださいね。

麻酔をかけての処置なので、麻酔のリスクが心配・・・という方も多くいらっしゃいますが、重度歯周病に進行してからでは処置をしようと思っても、全身状態が悪化してしまい、さらにリスクが高まってしまいます。

麻酔なしでの歯石除去を謳っている広告もたまに目にしますが、頭で状況を理解できる人間の大人でも歯医者さんの恐怖というものがある中、何もわからず処置されるワンちゃんの恐怖や不安を考えても、十分に取り除かなければならない奥深い汚れのことを考えても、意識がない中で隅々まで処置できる状態で処置してあげたほうが結果的に負担が少ないのかな。と思います。

(私はお隣のアイビー歯科クリニックさんに行くたびに、「今日痛いですか?!痛くしないで!!」と懇願しています(笑))(院長も大学病院での歯科治療の際に、いっそ全身麻酔で処置して欲しかった。という過酷な処置もあったそうです。)

 

とはいえ、計り知れないリスクというものがあるのでご不安なお気持ちも十分わかります。。(私もとっても心配性なので)

このため、導入してからだいぶ経ちますが、当院の麻酔器はより性能の高いものを使用し始めました。

この麻酔器、とっても大きいので、導入したことにより手術室はミチミチになってしまいましたが^^; 

やはり麻酔は皆さんがご不安になる大きなところだと思いますので、導入して良かったなと思います(^^)

 

11月中はスケーリングキャンペーンを行っておりますが、ご自宅でケアを頑張りたい!という方は、デンタルグッズの割引も行っておりますのでぜひご利用くださいね。(LINEをご登録されている方はさらに割引率がUPします。) 大量購入されたい方は在庫がない場合がございますのであらかじめご連絡をいただければと思います。

2022.11.09

【初】秋の獣医さん体験

かれこれ1ヶ月近く経過してしまいましたが、今年初開催となった『秋の獣医さん体験』のレポをしたいと思います!

 

毎年毎年“夏の”獣医さん体験は行ってきていて、いつも年2回くらいは開催したいなぁ・・・と思っていたことから、あえて“夏の”と付けていたのですが、午前の診療が押してしまった場合、イベントの時間の確保が難しくなること、急患が来る可能性、スタッフのお休みの加減・休診日による患者さんへの影響等を考慮し、なかなか年2回目は踏み切れずにいたところでした。

今年は日曜午後に様々な予定が入っていて休診日にしなければならない日があったため、せっかくならば午前の時間を獣医さん体験に当ててみようという結論になり、無事初開催することができました。

 

一部に夏とは違った内容を盛り込み、対象年齢層を上げて、よりワクワクドキドキする体験にしてみようかな。と計画し、

今回は、お隣のアイビー歯科クリニック明石台さんにもご協力いただきました!!

(ちなみに、対象年齢は小学生以上としたので、何気に大人だけの参加もあるかな?と思っていましたが、さすがにそれはありませんでした^^;)

 

限られた時間の中で多くの方に体験してもらうため、秋の獣医さん体験は説明等は極力省き、15分間隔で各ブースをサクサク移動してもらうスタイルにいたしました。

まず今回新たに取り入れた体験内容は、レーザーメス体験歯石除去体験調剤体験(分包)です。(調剤体験自体は、超初期の夏の獣医さん体験でも行ったことがありましたが、今回の内容はより難易度が高いものです。)

(あと一つは、夏の獣医さん体験でも行っていた採血体験。)

 

レーザーメス体験では、鶏肉・豚ヒレ肉・レバーをレーザーメスで切断する体験を行いました。

これらのお肉たちは富谷市のハチヤミートさんで購入したもの。(※残ったお肉は後でスタッフが美味しくいただきました。)

子供たちに好きなお肉をお肉を選択してもらい、レーザーメスを使ってお肉を切り取ってもらいます。

先端のアタッチメントにより大きく切断できるもの・小さく丸く切り取れるもの・止血に向いているものなど様々なので、そちらの違いも体験してもらいます。

対象年齢は小学生以上なので、もちろん同伴のお母さん・お父さんも余ったお時間で体験できました。

歯石除去体験は今回一番力を入れた体験なのです。

リアル歯石を作って、子供たちにスケーラーを用いて削ってもらう体験にしようと考えていました。

歯磨きではどうやっても取れない固く付着した歯石をリアルに除去してもらうため、試作段階でネイルチップにマニキュアを塗って削ってみたり、それらしくなるかどうか試行錯誤してみましたがうまくいかず、

お隣のアイビーさんに相談しに行ったところ、擬似歯石を作れるセットがあるよ。と譲っていただき、歯の模型の手配までしていただいたのです。

獣医さん体験の前日に、地道に作成した歯石つき模型歯↓

アイビーの先生も、学生時代に授業で作って歯石除去の練習をしていたそうです。

石となった歯の汚れはどんなに歯磨きでゴシゴシしても取れないということを実感してもらった後

スケーラー(歯石除去の機械)を使って削ってみてもらいます。

スケーラーで削るのにもなかなかコツが必要だったりします。

歯石を削った後は、歯の表面をきれいにするために、ポリッシング(研磨)という作業もしてもらいます。

毎日歯磨きをしないと、初めのうち柔らかかった歯の汚れはこんなふうになかなか取れない歯石として歯に付着してしまうのだということを子供たちにも理解してもらいました。

人間でも全身の健康維持のためには毎日の歯磨きがとっても大事!!なように、わんちゃん・猫ちゃんも病気の予防のために歯の健康維持はとっても大切なのです。

 

調剤体験では、錠剤を分割して、粉薬と混ぜて分包するという行程を体験してもらいました。

1つの錠剤を綺麗に分割するのも、決められた量の粉薬をピッタリ測るのも、割られた錠剤を乳鉢で満遍なく粉にするのも、正確に分包するために平す(ならす)のも簡単なようでいて、なかなか神経を使う作業なのです。

でも子供たちはびっくりするくらい上手にお薬を作っていました。

このヘラを使って均等に粉薬を平す作業が湿気に影響されることがあり、難しいのですが、、、子供たちはとても器用にこなしていました。

横からの姿を見るとほんものの薬剤師さんに見えてきてしまうくらいです!

 

最後は採血体験

こちらは夏と同様、血管に見立てたチューブから血を採血してもらう体験です。(実際の血ではありません)

このような内容の体験を4つ回ってもらいました。

お肉を焼き切る体験も、お注射の体験も、小さい子は怖がってしまうかな?と思っていましたが、全く物怖じせず上手に行っていて感動しました。

毎度のことながら、子供たちの可能性に大きな期待が膨らんでしまう体験となりました。

 

獣医さん体験は、今回の秋のみならず、夏も毎回希望者殺到の人気イベントのため、希望していたのに応募できなかったという方が多くいらっしゃるため、できれば来年も頑張って夏と秋の2回は開催できたらいいな。。と考えています。

今回参加できなかった方も次の機会には是非参加してみてくださいね。

 

動物を治療するだけでなく、子供たちにとって楽しく・何か少しでも人生の糧になる動物病院になれたら良いなと思っています。

 

 

 

 

 

2022.11.02

New!Face

花が亡くなって2ヶ月ほど過ぎた、とある8月の火曜日のお話です。(もう11月なのでかなり前のお話になってしまいました。)

 

火曜日は休診日ですが、休診日はいつも院外の用事に飛び回っている私たち。(だいたい子供たちの送り迎えと用事で1日が終わってしまう毎週の流れ。。)

この日も、いつもと変わらず銀行に行ったり、いろいろな事務の手続きのためあちこち出向いて過ごしていましたが、狂犬病の手続のためにアニパルさんを訪れた際、偶然同じタイミングで茶トラの子猫ちゃんが運び込まれました。

※アニパルさんは動物の保護は行っていません。

 

8月なので連日猛暑日。

保護された方にお伺いすると、母猫も近くにいない状態で、会社敷地内のブルーシートの下にうずくまっていたそうです。

3匹だった猫が2匹になり、寂しさを感じていた私たちは、そのままその子猫を迎入れる決断をしました。

まだ微妙に歯も生えておらず、生後2〜3週間なるかならないかくらいのようでした。

なのでこの日から授乳生活がスタート。

幸い、とても元気な子でシリンジ(注射の、針のない部分です。)でミルクを与えると、自分から吸って内筒が動くほどの強い吸引力。

そんなこんなで、生命力の強いこの子は順調にすくすく育ち・・・

あっという間にこんなに大きく育ちました。

今では先住猫のスンミやシハルとバトルを繰り広げています。(スンミは子猫のハッスルさにたまに嫌気も感じているようです。)

とても性格の良い子で、甘えっ子ちゃん。

名前は“穂垂(ほたる)”になりました。男の子です。

 

名前の由来は、実るほどに、頭を垂れる稲穂かな。という言葉の通り、この子を手にした時の『大切にしていこう』という初心を忘れずにいたいという気持ちと、

槇原敬之のFire fly(蛍)という曲にある『自分に生きる価値を見つけられないならば誰かの幸せの小さなきっかけになりたい。だから僕は生きていく』という歌詞の気持ちと(←マッキーファンの私は自分の子供の名前も槇原敬之の歌から名付けていますよ。)、

稲穂の色に似てるし、耳は垂れてるし。という見た目から、こちらの名前に決定することとなったのです。

 

穂垂の趣味はお風呂場の止水栓で遊ぶことです。

 

皆様よろしくお願いいたします。

 

 

 

2022.10.14

花との思い出 〜⑧ これからも〜

花の命も長くないだろう。とおよそ1年以上?言い続け、

終わりまでの間、その日に向けてしっかり心の準備をしてはきましたが、それでも結局いなくなったその瞬間から大きな寂しさを抱えることになってしまいました。

ペットロス休暇をとった1日は、気がつくと『もう何もしたくない・・明日も休みたい・・花に会いたい・・寂しい・・辛い。。』とひたすらネガティブ発言をぼやいて過ごしていました。

 

後悔がないように、好きなものも食べさせて、無理を強いずに好きなように過ごさせてあげ、「あなた本当に元野良ですか?!」というくらいふかふかベットに寝かせてあげたりと、“やれることはやった”と自分に胸を張って言えるように準備してきたつもりですが、

自分の記憶の中だけで思い出を振り返ってしまうと、『実はもっとやり残した事があったんじゃないか』『不在の時間が長すぎたから、本当は淋しい思いをさせてしまっていたのではないか』『人間の都合に振り回してしまって、苦しいこともあったんじゃないか』と、

“やれることをやり切った”というのは実はとんだ間違いで、「満足していたのは自分だけ。」という現実を突きつけられそうな気配に、心を隠してしまいたいと思う瞬間も多々ありました。

 

 

我が家のパパ(院長)は、『せっかく獣医になったんだから、もっと色々やらせて(治療)欲しかったな・・・』と寂しげに言っていました。

手術や治療で治る病気なら、その力量で寿命を変えられたかもしれないのに、抗えないもので命尽きるなんて、獣医師としては無念の気持ちがあったようです。

 

 

誰も合わせてくれない自分の中の答えだけでは、後悔がチラついてしまって途方に暮れてしまいます。

何度も何度も、「“そうじゃない”なんて、自分でよくわかっているでしょう?」と自分に言い聞かせても、深掘りした先にある心の奥はいつもどこか黒ずんでいて、自分がそのまま丸ごと深い部分に落とされてしまいそうになってしまいます。

 

そんな中、古い携帯やHDDを引っ張り出し、昔の花から亡くなるまでの花の姿を見返すと、

『あぁ、ちゃんと私は花のことを愛せていたし、あの子自身も自分の人生ちゃんと生きててくれてたな。』と確かな自信を取り戻せるし

「安心しなよ。後悔しなくて大丈夫。」と、写真が背中をさすってくれるのです。

(これが私が写真を撮り続ける理由の1つです。)

写真の中の花は、どこか人間を見透かした顔をしていて、自由で、おどけていて、したたかで、愛情深い。

 

楽しかった。面白かった。幸せだった。愛おしかった。

       ・・・できることならまた会いたいよ。

 

きっと私がまた花に会いたいと思う日々の記憶は、花にとっても同じもの。

隣同士の席でみたフロントガラス越しの景色にそれほどの相違がないように、

きっと私の知らない悲しみなんて、そう無いのだと思います。

 

それは花が私によって生かされている存在ではなく、私と同じ方向を向いて、たまたま一緒の時間共に生きていただけの存在だから。

例えるなら、花が、私が運転するバスに乗っていた乗客ではなく、

私も花も同じバスに揺られていただけの2人であり、

それが先に降車したのが花だった。というだけな気がします。

 

旅の道中、一緒におやつを食べたりたわいもない話をしたり、時には言い争ったり、その時間はとても楽しくかけがえがないものだったけれど、先に降りると決めた花にはもう、

「生まれ変わって戻ってきてよ。。」という期待もかけずに、ちゃんとサヨナラを言わなければなりませんよね。

 

先に降りた花は、まだ乗車を続ける私たちの旅が、『自分が一緒にいたと同じように変わらず続いていく』と思い描いているはず。そのイメージ通りに生きていくことが私たちのしなければならないことなのかなと思います。

別にそれは花の願いではないし、期待でもないけれど、なんとなくそう思ってくれていたであろう花のイメージを壊さないように、

だから私は、残された息子の至花のことも、取り巻いていた環境も、一層大切に守っていこうと思うのです。

(一番右がシハルです。)

 

さぁ、これで長い長い、花との思い出話もこれでようやくおしまい。

次回からは、そんな猫と暮らす楽しさを知ってしまった我が家に、ここぞとばかりに次々やってきたNew Faceたちのお披露目をしたいと思っています。お楽しみに。

 

 

〜オマケ〜

※私が好きな写真の1つ。本邦初公開(笑)

さすがに院長に許可をとっていないので薄くモザイクかけました^^;

風邪を引いてゲームしている日下の隣でたたずむ花さん。大学の時の写真です。こんなふうに院長のそばに寄り添うのが好きな可愛い子でした。

花、これからもずっと大好きだよ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.09.18

花との思い出 〜⑦ それから〜

花が亡くなる前から、『花死んだら1日ペットロス休暇もらうから!!』とスタッフに宣言していた通り、翌日月曜日を急遽臨時休診とすることにしました。

臨時休診を1日いただくということは、その分患者さんの治療希望に応えられないということであり、

その点を考えると大変後ろめたさはありましたが、もしもスタッフの犬猫が亡くなった場合にもペットロス休暇を取得させてあげたいと思っていたので(あまりに多頭飼いだと、全て与えられるとは限りませんが・・・^^;)、院長がまず率先してペットロス休暇を取ってみる試みをしてみようと考えたのです。

 

花が亡くなったその日の午後は通常通り診療をこなし、その合間で火葬屋さんに連絡を入れ、翌日の日程で火葬の手配を行いました。

火葬場は、家族全員が行ける夕方(子供たちが学校から帰宅してから行ける時間)でお願いをしました。

我が子たちは、命の終わりを見届けて火葬に立ち会うという機会は初めてだったので、どのような心情になるのか、焼かれて骨になった花を見てどう受け止めるのか未知だったため、親として多少の心配はありましたが、

“一つの命と向き合い、共に生きていくということがどういうことなのか”をしっかりと感じて欲しかったので、同行させることにしました。

 

その日の夜、ベビーモニターで残された2匹の猫たちの様子を見ていましたら、スンミはあっけらかんとしていて普段通り・・・

一方、花の息子であるシハルは、花の傍でメソメソしてる様子が見られました。

実際に涙を流していたわけではありませんでしたが、悲しみ溢れ出る表情をしていました。

シハルに関しては、花が亡くなる前前日までは寄り添って寝たりもしていたのですが(しかも具合の悪い母親を敷物にするかのように)、前日から離れて寝るようになっていたので、亡くなる前から彼なりに何かを感じ取っていたはずですが、

彼の中でも大きな出来事になったという事実を目の当たりにし、我々の悲しみをより深くさせました。

 

臨時休診とした1日は、朝から火葬までの時間が来るまで、花のいた部屋を隅々清掃することにしました。

具合の悪い花の周りであれこれ片付けもできなかったですし、猫たちがずっと使っていたソファは、爪研ぎによってボロボロな酷い有様だったため、花の旅立ちを機にそれも撤去することとしました。(本当に大掃除です。)

この1日で『花のいない生活』へ向けて、気持ちも環境も整えなければなりません。

 

朝子供達を学校や幼稚園に送り出し、とりあえず病院に向かいます。

出社すると、スタッフがお花や送り出し用の猫おやつをプレゼントしてくれました。

お花屋さんに行く時間が取れなかったからと、自宅で育てていたお花をご両親と束にしてラッピングしてくれたスタッフ、休憩時間に抜け出してお花屋さんで用意してくれたスタッフ、、 

我々だけでなくスタッフとも触れ合いのあった花でしたので、花もとても喜んでいたと思います。

また、送信された臨時休診のLINE案内を見て、LINE管理会社さんのスタッフさんが配送でお花を送ってきてくださったり、

無添加おやつのワンモアさんや当院でお世話になっている業者さんも直接お花を持ってきてくださったり、皆さんの優しさに涙が止まらない1日でした。

ご来院された患者様からも多数お花やお心遣いをいただきました。

たくさんのお花に囲まれて眠る花の横で部屋の片付けをしながら、今までの花との思い出話をすると、涙がホロリホロリとつたってきます。

(※いただいたお心遣いはアップしているもの以外にも多数あります。)

 

お花の香り漂う中掃除をしたり、院外での用事を済ませたり慌ただしく1日を過ごしていましたら、あっという間に夕方になり、、危うく火葬の予定時間に間に合わないほどの時間になってしまい、出棺時は余韻に浸る暇もなく火葬場の方へ向かうことになりました。(この余裕のなさが我々らしいような・・ある意味、いつも通りの私たちの状態で花を送り出すことになりました^^;)

 

火葬場へつき、花の肉体とは最後のお別れです。

花の体の周りにお花を添えてあげたり、お線香に火を灯したり、撫でてあげたり、送り出す儀式を行いました。

謎にちぎれた耳の先端や、面白い形のしっぽを触ることができるのもこれが最後。

もう十分にお別れの挨拶はしていたつもりですが、いざ焼却炉の中に送り出すとなると、「まだもうちょっと・・・」という気持ちが湧いてきて、なかなか送り出すことができませんでした。

 

花が焼かれている時間は、花へのメッセージを家族全員で書いて過ごしました。

 

1時間経たないうちに花は綺麗な骨となりました。

 

病院猫シアの火葬の時もそうだったのですが、

不思議とそれまで涙が溢れて止まらないほどの寂しさがあっても、骨となって現れると、自分の心の中の哀しみも天に登っていくような、『しっかり送り出してあげられたな。』という、ほっとした感覚になります。 

火葬場のスタッフさんも心からのお見送りをしてくださるお陰かもしれません。

全ての事が済む頃には、長かった日も暮れ始めていました。

 

帰り道、車の中から見える空は燃える炎のような綺麗な紅い色をしていて、最後まで力強く生きていた花を思い起こさせるような景色が広がっていました。

思えば、最後の数日間は、どんなに雨が降っていても、花を外に出してあげようかな?と表に出ると不思議と空が晴れ渡ってくる日々でした。

きっと花は天に歓迎される子だったのでしょう。

その日の夜は花を囲ってみんなで食事をしました。

 

せっかく花のためにお供えをした水やご飯は、残された2匹の猫たちがせっせと食べており(自分達のご飯があるのに!)、『なんでそうなるんだよ・・』と突っ込みどころの満載な、いつもと変わらぬ日常が続く気配に、少しの涙と笑いが誘われる夜となりました。

 

 

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